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「食べる」ということ
2012.02.06:Copyright (C) じっしょ新入りの部屋―米沢牛との生活+α
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昨日に引き続いて今日も牛が出発です。
写真の「あやめ」
ちょっと臆病な牛だったのに
今頃になってカメラに接近してくるほど
少し仲良くなれただけに
お別れは寂しい・・・。
名前が可愛いのと
一緒にいた「しもきた」という牛が
上の娘と同じ生年月日だったので
「あやめ」と「しもきた」はよく名前を呼びました。
でも2頭とも全然なついてくれなかったけど。
「しもきた」ももうすぐ出発。
・・・そっかぁ。上の娘も牛だったらもう出発してしまうのか・・・。
と、牛飼いは何でも牛に考え直してしまいます。
これは気をつけないと他の人にはかなり失礼ですよね。
それにしても3歳にもならないでお肉になってしまうなんて。
米沢牛よりもっと短い命の牛も市場には出ています。
残酷だな・・・って自分のこと、人間のことをときどき思います。
うちの子達を眺めていて
家畜を飼っていく意味に疑問を持つときもあります。
どのような仕事でも悩みは付き物だけど。
何気なく食べてしまうけど
「食べる」ということにもっと気持ちを込める・・・というか、
味わう、というか。
食育では「食べ物に感謝する」という表現をよく見かけるけど
現場で感じることをもっと表現できないんだろうか。
いろんな人がいるから、
みんなが納得する言葉って見つからないものだろうな。
食卓に上がる前の食べ物たちは
みんなそれぞれのストーリーを持って、
生きてきたものだということを感じていたいと思います。
もちろんいつもそんなに神妙にいられないけど
思い出したときだけでもそう感じていたい。
我が家の子達もそれぞれ個性があって、
出発していきます。
それを少しでも伝えられれば嬉しいな。
午前7時5分