タイで開かれる震災チャリテーコンサートへのメッセージ:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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タイで開かれる震災チャリテーコンサートへのメッセージ
2011.03.26:Copyright (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
先日はどうも
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危機はいまも続いていますがタイの友人から届けられたニュースは、久々に暖かく、涙腺のゆるむものでした。
東北・関東大震災に対して、レインボープラン視察に二度に渡ってお出でいただいたタイ国のポン市長を実行委員長に、友人であるバムルーン・カヨタとサネーさんを副実行委員長にした、大きな震災支援のチャリティコンサートが今月29日、タイのポン市で開かれます。
実行委員会にはタイ東北部(イサーン)のNGOの連合体(NGOCOD)や、ポン郡の郡役所前の朝市グループなど多数の団体が参加しています。
コンサートの主役はスースーバンドとカラワン。
スースーはかつて長井にも来てくれて、その模様は「レインボープラン」というCDになりました。
二つのグループとも「生きるための音楽」を目指している社会派バンドで、タイでの人気は絶大です。
下に添付しましたのは、アジア農民交流センターを代表して感謝とお礼のメッセージ。
お時間がありましたらご覧ください。
いいニュースですね。以下
日本の東北・関東大地震被災地への支援コンサートにお集まりのタイ国・コンケーン県のみなさん!感動あふれるコンサートをご準備いただいたスワット市長はじめ、実行委員スタッフのみなさん!そして、このすばらしい舞台を演出いただいたカラワン、スースーを始めとするアーチストのみなさん!そして、私たちの長年の仲間であるバムルン・カヨタさん、サネーさん!
アジア農民交流センター」と、そこに集う農民・市民はこころからお礼申し上げます。同時にアジア農民交流センターの共同代表として、そして何よりも日本の東北部、被災地にいて、今もなお続く恐怖と苦難に立ち向かっている多くの現地住民の一人として、皆様からの暖かい友情と励ましのメッセージに心からのお礼と感謝の気持ちをお伝えいたします。
3月11日、想像をはるかに越える大地震と巨大津波が東北・関東の海岸線の町や村を襲いました。たくさんの人が家族を失い、家屋を無くし、人々が共同で築いてきた多くのものを失いました。その被害はまだ全貌がつかめない今日の時点においてすら、死者・行方不明者は2万5千人に及び、全壊した家屋数は15,000戸を越え、避難所に身を寄せている方々は30万人を数えます。
わずか半月前まで家族や地域の人たちとの穏やかな暮らしのあった場所を訪ね、親を捜す人、子どもの名前を叫ぶ人、ただ呆然と立ち尽くす人・・・。震災から2週間たった今も途絶えることはありません。
災害は地震と津波だけではありませんでした。それによって破壊された福島の原子力発電所の暴発とその被害は、日本の東半分の壊滅という巨大な危機を孕んで今もなお続いています。
地震と津波は自然災害です。しかし、原発の災害は選び取ってきたエネルギー政策のもたらしたものです。希望は与えられるものではなく、創り出すもの。私たちが今、創り出す希望を語るとき、原子力発電を廃絶した社会、自然と共生する循環型社会を願わざるをえません。
人々はいま、苦しみと悲しみと絶望の中にいて、自分を励まし、お互いを支えあい、今日を生きるために懸命の努力を続けていますが、やがて必ず未来に向かって歩み始めるでしょう。この場にお集まりの皆様に、人と自然、人と人が寄り添い生きる新しい社会を創ろうとする希望への足跡を喜びとともにご報告できる日がきっとやって来るはずです。
皆さんのお気持ちに心から感謝申し上げます。今日、このチャリテーコンサートの模様を日本の被災地の方々はもちろん、インターネットなどさまざまな方法で日本中に、そしていま日本に滞在しているタイの皆様にも広く伝えます。人々は老若男女を問わず、遠く離れたタイ国の皆さんが示してくれた友情に心から感謝するでしょう。そしてそのことを決して忘れることはないでしょう。いただいた暖かい思いが、必ずや新しい日本の復興の力となっていくことを確信いたします。
ありがとう、みなさん。タイと日本の民衆の連帯に感謝して。
アジア農民交流センター一同を代表して 共同代表 菅野芳秀