熊がでた。:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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熊がでた。
2010.10.15:Copyright (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
たったいま、日経新聞で見たところ
そうだ、その通りだ!
熊よけはモコさんに
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熊ですよ、熊。
学校にガラスを割って入り込んできたなんて。
いままで聞いたこともない。
山から2km以上はなれた町の側にある中学校だよ。
まちの中にも入った形跡もあるらしい。
おなじ日の朝、近くのりんご農家に電話したら、
「熊が罠にかかった。80kgぐらいの熊だ。」
えっ、何時の話しだ?
「たったいまよ。目の前にいるんだ。ほら聞こえないかな、この音。」
えぇぇーっ、そんな・・。
地元の新聞社に電話したら、あなたで4件目だという。
それぞれ違う熊か?
あっちでも、こっちでも熊が出てきた話で持ちきりだ。
市の広報車が熊への注意を呼びかけて走る。
警察の車も。
そんな中にいると、今にも目の前をスーッと奴らが歩いていくような錯覚に襲われる。
何でこんなにたくさんの熊がでてきたのかといえば、山のナラ枯れも一つの原因だろう。朝日連峰の山々のナラの木が一面枯れ始めているのだ。
枯れたナラの木々で、夏なのに山が紅葉で彩られているように見えたぐらいだった。決して大げさではなくさ。
その原因はナラの木の根元に侵入する虫にあるらしいのだが、ここ1〜2年の間に一挙に広がったのは、気候変動などのせいもあるに違いない。
その結果として山にドングリの実がなくなった。
熊は冬を前にしてたくさんの食べ物を取り込む必要があるのだが、それがない。そして、里へ、町中へということだろう。
腹をすかした熊はどう猛になる。
これからは夜中にニワトリが鳴いてもうっかり外にはでれないね。
タヌキやキツネの類ではないかもしれないからだ。
危なくってしょうがない。
オレはそんな空気の中に、食料不足になったときの人間を思っていた。その原因はナラ枯れならぬ、農の崩壊とそこからくる国の破綻。
腹をすかした人間はどう猛になる。
熊以上におっかない人間が、熊以上の数で徘徊するようになるだろうな。
ここのところ、この話も妙に現実味を帯びてきていて、おっかない。
写真は長井の町の遠景。熊がすむ小高い麓から町を眺める。
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