蕎麦の実が膨らむ。:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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蕎麦の実が膨らむ。
2011.10.04:Copyright (C) やまがたでの日々の暮らし・自然・風景
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蕎麦の実が膨らんできた。
蕎麦は、種蒔きから収穫までが稲などよりも早いと聞くが、
おおよそ3ヶ月程だろうか?
ま、自分が直接に農業をやっている訳ではないので、
あくまでもテキトーであるが。。。
でも、蕎麦の美味しさはわかるつもりでもある。
しかし、酒なども同じなのだが、
「我こそは蕎麦通ナンバーワン!」的な方々が多く、
ま、嗜好品的要素もあるので、
いろいろな論議は皆様にお任せする事にしている。
皆様にお任せしているハナシのひとつに、
イモ煮及びイモ煮のルーツがあるのだが、
一般的には、ルーツ探しというか論議が
江戸期までしか遡っていないのである。
大体、サトイモは南方系タロイモの一種で、
縄文期には温海の赤カブなどと同じように栽培されていた。
また、縄文期は暖かだったので、
今は雪深い山形県小国町でもイノシシを獲ったりしていたという。
サトイモ(タロイモの一種)とイノシシ(野生のブタ)との
組み合わせは、最高のご馳走だったろう。
さらに、火を焚いて円座で食べるというカタチは、
封建的な社会が醸成される以前の、
非常に原初的な食スタイルである。
ちなみに、封建社会の醸成と成立に向かう農業革命(稲作伝播・弥生期)以降は、
人の役割や身分などの序列が生れ、その秩序を守るためのルールも
著しく厳しくなって行くので、彼の「イモ煮会」などの食スタイルを行うには、
あえて<無礼講>としなければならなかっただろうなぁ。
その辺の事情が、なんか特別なイベント色を帯びて来る
要因にもなってるんだろうと思うけど、これは想像の域であり脇道でもある。
ま、山形はじめこの東日本というか東北一円は、
西日本よりは曖昧混然で緩かっただろうけどね。
また、イモ煮の味付けは、醤油か? 味噌か?
豚肉か? 牛肉か? という論議があるが、
私の結論は、「味噌味×豚肉」の方が歴史が古いに決まっているという事だ。
だって、醤油は江戸以降の調味料だし、
公然と牛肉が喰える様になったのは明治以降のハナシである。
だから、山形内陸部の醤油×牛肉は、
かなりハイカラさん的スタイルであり、
仙台や庄内の味噌×豚肉は、
古(イニシエ)のスタイルが程良く残されているのである。
おーっと・・・・、「蕎麦の実」から「イモ煮会」に飛んでしまった;;;;。
奥羽山脈からは、今日も朝の光が溢れだしてきた。