落としたピーナッツを拾って食べる?:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産

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落としたピーナッツを拾って食べる?


種まき作業のお茶の時間に、ピーナッツを一つ落としてしまった。それを何気なく拾って口に運んだら、ほかの5人が凍り付いたようになって俺を見ている。えっ、どうした?
「今、拾ったピーナッツを口に入れたか?」
「うん」
信じがたいという顔だ。
作業舎の中の下はセメントだ。そりゃ、長靴にくっついて土も入るだろうし、多少は鶏舎からは鶏糞だって入って来るに違いない。だからどうしたというのだ?こんなんで捨てられたならピーナッツがかわいそうではないか。
「お前さん方は食べないのか?」
一人一人に聞いてみたら、誰も食べると言う人はいなかった。
「菌が・・」
などと訳の分からないことを言っている。
俺たちは地元の菌に囲まれて生きているんだぜ。皮膚にも、体内にも濃密に地元の菌がいてくれて、だから俺たちは生きていける。菌があったって、感謝しながら口に運ぶよ。そりゃ化学物質がくっつくならば俺は食べないよ。お前さん方とは自然観の違い、暮らしのモノサシの違いだね。
  そんなことをわーわー言いながらお茶の時間が過ぎて行った。いよいよ農繁期の渦中だ。
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