市民農場の第5回通常総会が開かれました:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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市民農場の第5回通常総会が開かれました
2009.03.21:Copyright (C) レインボープラン推進協議会
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特定非営利活動法人レインボープラン市民農場の第5回通常総会が開かれました。
総会には、正会員45名中38名が出席(内委任状出席15名)、
非会員のボランティアも同席しました。
最初に挨拶に立った竹田理事長は、
「今年も安全安心な農作物の生産と供給事業に取りくんだ。経済は
混乱しているが、農場の20年度決算は単年度黒字を計上することができた。
僅かであろうが税金も払えることで社会貢献もできたことになり、
皆様のお陰と感謝する。昨年度は農場を開いて5周年の節目。
記念事業として感謝祭を開き、多くの市民に芋煮を振る舞い交流をはかった。
また、はじめて県外(福島県・国分農場)への研修旅を実施できたが一連の事業は
ご寄付を頂いたことで実現できた。
今期もさらに頑張りたいと事業計画を立てたのでよろしくご審議をお願いする。」
と挨拶した。
開会で竹田理事長挨拶
続いて、次の3名の来賓からご祝辞を頂いた。
1.山形県議会議員 平 弘造氏(当法人の賛助会員)
「健全経営をはかられたとのこと、皆さんの努力に敬意と感謝を
申し上げる。昨秋、『丹波』や『京』など地域の名前をつけた農産物を
生み出した京都を視察したが、新しい時代の変化に即して努力しなかった
ため『水菜』などが産地の座を奪われたこと、人が地域で生きていくには
自分たちの身の回り、まず足元の地域で支えあうという視点と農業は柔軟
な考えで生産することが必要だと改めて感じてきた。」
賛助会員の平県議 祝辞
2.長井市長代理副市長 新野 潔氏
「平成16年の設立以来環境や食育に取り組んできたことに深く敬意を
表したい。総会資料から活動実態や、黒字経営、食の大切さ、市民が
農に関わる意義など目的意識をしっかり持って取り組んでいることが
見え、ご同慶の至りである。
地産地消が長井市発展の核として全国に誇れるようになり、
また、レインボープランの理念がまちづくりの原動力として浸透するよう
更なる活躍を祈念する。」
長井市 新野副市長 祝辞
3.レインボープラン推進協議会会長 江口 忠博氏
「市民農場の活動は、レインボープランの3つの柱である
「土は命のみなもと・循環・ともに」の理念を体現している。
世界は軸足が定まらない状況にあるが、このような時にこそ環境・農食
などの課題は世代を超えて地域でいかに共有するかが重要なテーマなので
あろう。市民農場は“地域循環”という長井の大看板の一翼を担って
いるが、レインボープラン推進協議会も地域の課題として頑張るので
皆さんも更に研鑽されて努力していただきたい。」
議長には、前中央地区女性の会会長の遠藤イチ子氏が選出され議事に入った。
議 事
第1号議案 平成20年度事業報告について
・農業研修生の受け入れは実現しなかったが、事務局(員)の補強ができたこと。
・栽培面積が29アール増え、トータルで100アールを超えたこと。
・ボランティアが年度間の入退で実質4名増加し45名になったこと。
・栽培面積の増加もあり、作付は前年より6品目増の25品目に達したこと。
・ボランティアの年間農作業従事時間数は、対前年比10パーセントの6600時間
・「はえぬき1等米」(レインボー認証米870kg)は、全量が学校給食米に
向けられたこと。
・農業体験やレインボープランの視察者を受けいれ食農教育にも寄与したこと。
・その他特筆事項として
1.山形県社会貢献活動促進基金の基金受入団体として登録されたこと。
2.設立5周年記念事業を実施したこと。
第2号議案 平成20年度決算報告について
・農産物の供給事業収入が700万円を越えたこと。
・寄付金が総額で232千円もあったこと。
・経営上、人件費に当る「ボランティア参加支援費」が230万円を超したこと。
・管理費が43万円だったこと。
・結果、経常収支差額が107万円を超し、前年に続き単年度黒字決算に
なったこと。
「適正に処理されていた。」と監事から監査報告あり、質疑に入った。
意見として「田植えを生まれて初めて経験したが、田圃の暖ったかさを
経験してよかった。農場の事は、話を聞いただけで理解するのは大変
だったが、総会資料は要を得て簡潔、背景が良く分かって助かった。」
質問意見は以上。拍手により満場一致で第1号議案、第2号議案が承認された。
議長と執行部
意見を述べる会員
第3号議案 平成21年事業計画(案)について
・主な事業は前年どおり。重点事項として次の2事項を挙げた。
1.後継者育成と経営の充実をはかるため、管理部門と農業技術部門を
強化すること。
2.ボランティアの社会貢献意識の向上を図ること。
第4号議案 平成21年度予算案(案)について
・生産物供給事業を、昨年に比べ50万円増の750万円として経常収入を
793万円、支出は730万円とし、長期借り入れ返済金に600万円を見込んだ
と説明。
議長は、第3号議案、第4号議案について質疑等を求めた。
・「事業計画にある『社会的弱者』という言葉は、障害を持つ方々が
違和感を感じないか」
・「人をひとつの物差しに押し込み社会的弱者に追い込んでいくことに
原因があると思う。問われなければならないのは、弾き飛ばされる
人間が世界と有機的に繋がれなかったことだ。
追い込まれた結果として、社会的弱者とは外国人、障害者、百姓などで
あることに収斂されている。自立とは双方の関係性のなかにあり、
この視点から探っていくことだ。」
との意見がだされた。
これに対し、事務局は「説明前段で、『この表現に課題はあるが』と
前置きしたが、定款の事業項目の一つに掲げてあるのでその整合性の中で
書いた。議案調整の場においてそのような考えが出なかったが、貴重な
ご意見としていただく。今後、具体的なご指導をいただければありがたい。」
と応えた。
また、関連意見として「子供に対して学童の誘拐や事故防止のために
『異常者』と言うのを教える時があるが、今話しに出たことを考え合わせて
勉強したい。」との発言があった。
以上のことから、事務局が次のとおり「平成21年度事業計画(案)」の一部
「不登校児や心身に障害を持つ社会的弱者に対し、・・・」を
「不登校児や心身に障害を持つ方々に対し、・・・」に一部修正を提案。
議長は、全員賛成の拍手を認め、修正案を決定した。
質問・意見等は以上のとおり。拍手により満場一致で第3号議案
(一部修正を含む)、及び第4号議案が承認された。
その他で「主たる事務所の移転について」次のとおり報告された。
・移転後の新住所:山形県長井市館町南15番45-6号
・移転前の住所:山形県長井市小出3432番地
以上、移転登記を3月中に行う。
※3月27日付けで登記を完了しました。
以上で議長拍手に送られ降壇。総会を終了しました。
総会終了後「流通最前線から見たレインボー野菜の位置付け」と題する
「ミニ講話」を、インショップをお願いしている地元スーパーの
「株式会社 うめや」社長 渡部俊二氏から伺いました。
また、終了後全員で茶話会を楽しみ交流を図りました。
ミニ講話の渡部社長
茶話会では心を一つに「ことしも元気でガンバロー」