堆肥散布:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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堆肥散布
4月の最後の日。
小雨が降る午後、息子と二人で堆肥散布をした。
寒さが続いていて、山々にはまだ雪がたくさん残っている。
畦の草は生えてきたばかりでまだ心もとない。
農家は会えばすぐに始めるのがお天気の話。これは今に始まったことではない。だけど今年は誰もが心配そうに、この天候は異常だと話している。とにかく寒い。こんな日が続いていて、種を撒いても芽がなかなか出ない。出ても成長が遅い。
これらのことが農家に平成4年の凶作を思い出させている。緊急にタイ米を輸入したあの凶作だ。もし、凶作になったとしても、昨年カビ問題で注目を集めた輸入米、ミニマムアクセス米があるではないか、今年は大量に処分できる好機到来と政府筋は考えるかもしれないが、食わされる立場に立てばたまったものではない。しかし、市場に米がなくなればこれだって奪い合いになるだろう。今年はどんな年になるのか。
いま散布しているのはレインボープラン堆肥で、これが終わればすぐに自然養鶏の醗酵鶏糞の散布に入る。二種類の堆肥散布と化学肥料に農薬を極力省くのが我が家のこだわりだ。その後に耕耘、代掻き、田植えと続き、終わるころには6月になっている。さてと・・、厚着をして田んぼに出よう。ヒッと手鼻をかむ。ああ忙しい。
写真は堆肥散布中の息子、オレはこちらで鼻水たらしながら眺めている。
2010.05.01:Copyright (C)
ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
ありがとうございます!これで安心しました。
日本は寒くて野菜の値が高騰していると聞いていましたが、農家の人までそういうようでは、ほんとに大変なのですね。
〜〜農家は会えばすぐに始めるのがお天気の話〜〜
農家はお天気のプロと言ってもいいのではありませんか?
ほんとにそうですよね。お天気次第。お天気の具合には手も足も出ない。そのことが今実感としてわかります。
こちらは、10日間ほど、春を飛び越した夏の暑さで30度近くまで気温が上がっていました。雨も降らず、土はからからカチカチで、温室の中はうっかりすると40度以上になりました。朝、温室を開けて苗を外にだし、太陽を避けながらあっちへこっちへ移動させ、こんなの趣味だからやってられるわけですが、苗箱100なんていうのだったらできませんよね。
おまけに急に伸び出した苗を植えようにも植えられなかった。
このまま暑くなったらどうしよう!と、思っていました。
こちらで思い出すのは2003年の酷暑。
ドイツがサハラ砂漠より暑かった夏です。
連日40度を超す熱波で室内のろうそくが馬蹄型に曲がってしまいました。フランスでは多数の死者が出ました。冷房と言うものがほとんど家庭にはない気候ですから。因みに車もそれまでは冷房なしって言うのが多くありました。あのころ野菜の値段はどうだったのかしら。暑さのためにドイツワインが素晴らしくよくできた年だったというのは覚えているんだけど。
昨日から雨が降り出し、この1週間はおおむね毎日いくらかずつ雨が降る予定です。
本当に恵みの雨にほっとしました。
これ、普通の人は、
「アー先週はよかった。最高だった、このまま夏になればいいのに!」
と、気楽にバーベキューとプールとアイスとビール、って言う連想なんですが、(私もちょっと前までそうでしたけど)農業はそうはいきません。
順調に暑くなり、適度に雨が降り、雹や豪雨がないように、ほんとに天を仰いで祈りたくなります。
農業をやれば、自然に対して謙虚な気持ちになれます。
暑くなったら冷房。雨が降れば家の中にいて、自然の脅威が脅威でもなんでもなかったら人間は傲慢になるばかりです。
管野さんは寒さで鼻水が出ているようですが、私は花粉症で鼻が「壊れた水道の栓」みたいになっています。
すごいくしゃみとすごい鼻かみの音を響かせながら、今、毎日朝から夕方まで畑にいます。
写真はりんごの花。3本あって、みんな違います。これはいちばん早い木。今花摘みを手の届くところだけやっています。
梯子でも全然届かないところは、枝も切ってないので、桜花爛漫さながら。あれに全部小さい実がついて、病気と虫が蔓延して・・・・そう思うとぞっとします。
梯子に登って花を黙々と摘んでいます。ドイツには花摘みなんてありませんから、
「あの日本人いったい何をやってんだ?」
と、村の噂になっていることでしょう。
1kg 1ユーロ じゃなく 1個1ユーロ のりんごが目標ですが、パートナーのヴェルナー曰く、《1個今3ユーロにはなってるね、設備投資と手間賃が≫
まあ、いいです。半分趣味なんですから。
先週食べたのはブラジル産2010年収穫のリンゴ。南半球は季節が反対ですから。それにしたって空輸でしょう。それが6個パックでたったの180円でした。
残念ながら、去年秋からのドイツのリンゴよりずーっとおいしいです。完敗。
2010.05.01:くみ [
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ステキな林檎の樹ですね!
花も写真を大きくしてみると、すっごく可愛いですね。
ほんで、古木のようなこの林檎の樹、逢って見たいな〜って、思いました。
我が家の横の菜園にも、数年前林檎の樹がありました。長生きしなかったです。樹に虫が入って枯れてしまいました。 暖か過ぎるんでしょうかね。
くみさんと菅野さんへ
お米の苗はね、JAに、育苗センターっていうのがあります。(私はなんて読むのか知りません)「いくなえ」って思っているけど、笑われますかね。私は声に出して言わないもん!
(おまけ)⇒出穂も花穂も・・・声に出して言わなくって良かったな〜って昨年思いましたから・・・。
最近、失敗したのは、「しゅしげんじんさん」って言ったことでした。
ゴメンごめん! すいません! 話が逸れてしまいましたね。
私たちの所でも、苗を買っている家は少ないです。一箱いくらかは、また調べておきます。
今、我が家に来ているのはコシヒカリです。この辺りでも、今年は寒くて芽が出ないそうです。
「何日経っても出てこないので、種まきしなおさなイカンのかと思ったけど、大きなハウスを持っている人の所にお願いして入れてもらったらやっと芽が出てきたんですよ」って話していました。
ほんまに、我が家の近くで野菜を作っている農家も予想外のことが多くて、大変そうですよ。 野菜が高いってことは、その高い分以上に農家は困っているんですよね・・・って思いました。 四国もいつもの年よりずいぶん寒いですよ。
私は今のままだと清々しくって過ごし易くって嬉しいんですけどね。
そんな暢気なこと言っていたらドヤされるよな。
≪追伸です≫
いくびょうせんたーって読むんですって・・!
ほんで、一箱・・今うちに来ているのはコシヒカリで400円弱・・・これは緑化苗だから安いんですって。小さい苗で来ます。それで少しの間家で育てて大きくしてから植えます。
さらに、うちは息子が近くのJAまで取りに行きますのでその分もう少し安くなるそうです。
届いてすぐに植えられる硬化苗は、500円位するそうです。お願いすれば、植える田んぼまで運んでくれます。
5月末に来るヒノヒカリは、もう少し安くて、350円位かなって・・。(ここまで息子の話です)
2010.05.03:山さくら:
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堆肥散布車って、懐かしいよ〜!
我が家も夫が居た頃は、牛の堆肥を堆肥散布車で散布していました。頼まれた人の田圃にもいっぱいね。
もう処分しましたが、ずいぶん大きかったです。 我が家は、農家なんだけど、本当の百姓じゃ無いな〜って最近寂しくなります。
うちの息子たちは、お米を作るだけで精一杯なんですよ。それも、まともに出来ないんだから・・ねっ!
また、今年も除草剤の効き目が無くって人海戦術だったらどうしましょうって心配になりますよ。
近くの人が、見かねて野菜を作ってくれている田圃を、今年はお米を作ると補助が出るから、もしお米を作るんだったらって言ってきてくださったんですけど、「うちの息子たち、今、作っている田圃だけで精一杯ですので、今まで通り預かっとってください」ってお願いしました。それも、いつまで、預かってくださるか不安ですけどね。
その逆に、田植え機10条植えとかで、1反5〜6分で植えられるような大きな機械を買ってどんどん頑張っている農家もあります。
だから、そういう人たちに田圃を全て預けてしまえばいいんですけどね。・・・私にも息子にも、それはできないんですよね。なんでだろう? 何に拘っているんだろう?って、思うんですけど、わからないです。
2010.05.03:山さくら [
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寒さが続いていて、山々にはまだ雪がたくさん残っている。
畦の草は生えてきたばかりでまだ心もとない。
農家は会えばすぐに始めるのがお天気の話。これは今に始まったことではない。だけど今年は誰もが心配そうに、この天候は異常だと話している。とにかく寒い。こんな日が続いていて、種を撒いても芽がなかなか出ない。出ても成長が遅い。
これらのことが農家に平成4年の凶作を思い出させている。緊急にタイ米を輸入したあの凶作だ。もし、凶作になったとしても、昨年カビ問題で注目を集めた輸入米、ミニマムアクセス米があるではないか、今年は大量に処分できる好機到来と政府筋は考えるかもしれないが、食わされる立場に立てばたまったものではない。しかし、市場に米がなくなればこれだって奪い合いになるだろう。今年はどんな年になるのか。
いま散布しているのはレインボープラン堆肥で、これが終わればすぐに自然養鶏の醗酵鶏糞の散布に入る。二種類の堆肥散布と化学肥料に農薬を極力省くのが我が家のこだわりだ。その後に耕耘、代掻き、田植えと続き、終わるころには6月になっている。さてと・・、厚着をして田んぼに出よう。ヒッと手鼻をかむ。ああ忙しい。
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