氷が融けたら:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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氷が融けたら
2012.02.05:Copyright (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
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「氷が溶けたらなんになる?」
こんな「なぞなぞ」がありましたね。答えは「水になる」。でももう一つ答えが準備されていて、答えは「春になる」。
大雪ですよ。積雪2mはありますね。屋根に1mぐらいたまればふすまの戸のあけ立てが不自由になり、「ヨイショッ、ヨイショッ」なんて掛け声をかけながら、2,3度引かなければ出入りができなくなる。夜中のトイレはまどろみのなかで用をたし、すぐに布団にもぐりこみたいのだけれど、「うっ、あかねぇ!」なんて言いながら力仕事をやっているうちにすっかり目が覚めてしまうのです。
その頃は軒から厚く雪が垂れ下がり、「このままでは軒が折れてしまうよぉ。」なんて年寄りが騒ぎ立てるし、母屋だけでなく作業所、鶏舎、農機舎なども同じようなことになっていて、我が家の犬までも早くやれと吠えてくる。上だけならまだしも下の方も玄関から道路までの除雪をしなければ通れないし、車だって動かせない。台所の水道もちょろちょろと出しっぱなしにしておかないとすぐに凍って出なくなってしまう。鶏舎の水道管は何度か破裂してパイプから水が噴出した・・・こんな感じなんですよ。
でもね、それでも春が待ち遠しいなんて思わない。雪が消えてなくなってほしいなんて考えないですよ。不思議でしょぅ?なぜだかわかりますか?雪に振り回されてはいますが、春の忙しさ、あわただしさに比べ、冬の方がずっと自由な時間があるからです。雪はいやだけど冬がいいというわけです。俺が駄農だからだろうが・・。
来年度の作付け
季節がめぐり、来年度の作付を決めなければならないころとなりました。種もみを定めるたんです。
山形県の奨励品種に「つや姫」というのがあります。最近デビューしました。おいしいとの評判です。来年度から作ってみようと思っています。今までみなさんにご紹介してきましたのは「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」の二種類。来年度からは「つや姫」が加わることになり、いくらなんでも品種が多すぎるとの声が家族から上がっていて何の作付けを止めるか・・どうしようかを迷っているんです。我が家の米を食べた方からは「ひとめぼれ」の方がおいしいとの評判を戴いていて、止めるとなると「コシヒカリ」かなとなるのですが、これも捨てがたく・・やっぱり「つや姫」を止めるかぁなどと・・どうどう廻り。正直迷っています。