野菜栽培で被災者相互支援事業<「絆」循環プロジェクト>が動き出しました:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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前回の事業説明会には出席できなかったという方々も交えて前回の説明会の内容を再確認した後、まずはそれぞれの自己紹介から始めました。
以下その自己紹介を紹介させて頂くと…
最初に「それじゃ私から」とトップを買ってでていただいたのは相馬市から避難して来たSさん。
地元の家が半壊してしまったことと原発に対する不安もあり、地元には帰らず長井市で暮らそうと思っているとのこと。
相馬では自宅を兼ねた洋食店を営んでおられたとのことで、旦那様は料理の腕を活かして長井で職を得たとも。小国に両親がいるので、一緒にお手伝いできれば嬉しいとの言葉も頂きました。
次に富岡町から娘さん家族と避難して来たSおばあちゃん。原発事故直後避難先を転々とし、5回目の移動で長井市にたどり着いたという方。
地元では自給自足用に1.1haのお米を始め手広くお野菜を作っていたということで、農業経験者が少ないメンバーの中では早くも貴重な存在です。
福島から避難して来たSさんはご夫婦で出席。奥様はお子様と共に長井にて避難生活を送り、旦那様は週末に福島から長井に来られるとのこと。 今回のプロジェクトに対して「野菜やお酒の販売による売り上げよりも長井の方々とのつながりや避難者同士のつながりといった『横のつながり』が大切だと感じ関心を持った」と。
旦那様からお話を頂くと、「子供が幼いのでどこまで協力が出来るかわからないが、実家が農家ということもあり子供に土に触れさせる機会を作ってくれればありがたい」とは奥様の弁。今回のプロジェクトの理念にあたる部分を理解していただけて大変嬉しく感じました。
最後は長井が地元で福島県の郡山市で生活をしていたというAさん。長井と福島県をつなげる役割ができたらと意欲を見せてくれました。
参加者共通の話題は、どんな作物を作ろうかと品目の選定や山形と福島の食文化の違いなどに及び、このプロジェクトでつくった野菜などで、双方に、新しくおいしいメニューのお料理が生まれる期待など、先ずは交流の成果が生まれました。
このあと、地図を使って活動の場となる田や畑の場所を確認しましたが、それぞれ避難生活の現状の一端に触れることができたということが一番大きな収穫だったのかもしれません。
すでにメディアを通じて食傷気味の「絆」という言葉ではありますが、被災地へのボランティア減少の実態を見れば言葉だけが踊り始めているというのが現実。
長井にいる約90世帯の避難者の方々と確かな「絆」を結ぶために,まずは参加を表明してくれた方々としっかりと絆を結びこの事業に取り組みたいと思います。