避難者支援の風化歯止めにもなった「もとまちフェスタ」:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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当日は、小学生から高校生まで合唱や器楽演奏など、更には飛び込みかなと思われるパフォーマンスなどもあり会場の「桑島記念館」は終日にぎわいました。
レインボープラン関係では、いつものように虹の駅の青果物と、推進協議会のレインボーカレーを出店しました。しかし、今年のレインボーカレーは、推進協議会の指導の下に、長井市内に避難しておられる福島県の方々が主役でした。
その主役は、日ごろのご支援に長井市民の皆さまに御礼をしたいと、避難者の方々がレインボープラン市民農場のサポートで立ち上げた避難者主体の農場「福幸ファーム」(支援者の皆さまで命名しました。)に集う皆さん方でした。この農場は、置賜総合支庁や長井市、市内の関係団体、更にいわき市のNPO団体を含めた方々の支援で運営しているもので約60アールの田畑を耕作しています。
メンバーの方々は、ここでの農作業などを通して、交流、情報交換、健康づくりをはかりながら、ふるさと福島の一日もはやい復興を願い、ご自分たちで育てた安全なレインボープラン認証基準(に準じた)野菜などを栽培し、これをふるさとで頑張っておられる皆さまに送る事業を展開しています。
皆さんは、前日から調理に取り掛かり、100食分のカレーと福島風のスープをつくり、会場に持ち込み振舞われました。当初、「感謝のお振る舞い」だから無料でと計画していましたが、諸般の事情から200円以上の「福幸ファーム支援カンパ」のお願いとなりました。
店前には、活動状況のパネルの掲示をし、避難者・被災地の状況を生の声で説明するなど、災害復興支援の風化に歯止めをかけようと笑顔の接待の中にもその心が伝わるイベントのなりなした。お陰さまで、カンパは1000円お札も多く、市民の皆さんの避難者支援・「長井の心」に皆さんで感謝していました。
この青空フェスタは今年で11年目、当初の開催は、もとまち商店街振興計画づくりの企画段階で出された、「もともと、商店街は、町のお店側と周辺の村の農家がお互いに助け合って成り立ってきた」という関係にあったようだ。このことをベースに、「生産者と消費者、まちとむらが相互に支えあおう、循環しよう」とのレインボープランの理念を商店街振興に活かそうとしたことだったと記憶しています。当時の企画書のサブタイトルは「レインボーの風が吹くまち・もとまち」でした。
会場近くの知人は言いました。「最初は来る人も少なかったが、このような賑わいになるとは・・やはり継続だな」と。
今年から道路を止めて路上に露天が出されており、更に賑わいが生まれていました。
このような関係者のご努力と行政、関係団体、ボランティアの支援があって本町はもとより市の活性化にも結びつくものであり、今後の商店街振興計画にも活かされていくのではないでしょうか。(t)