菅野農園のコメ作り:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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菅野農園のコメ作り
2015.12.04:Copyright (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
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普通にお米を作って農協に出荷していたころは最低でも10a(10m×100m)あたり10俵(1俵/60kg)の収穫量がありました。12俵とって表彰されたこともあります。でもそれをやめて10年になります。今は8俵が目標です。通常の収穫量を10俵としますと、我が家の面積は430aですから、単純に言って86俵ほど減収したところを生産目標としているわけです。なぜそんなことをしているのでしょうか?
1、それは殺菌剤ゼロ、殺虫剤ゼロのお米を作りたいからです。
そのことによって、人体や環境への悪影響を少しでも減らしたいからです。本気でそう思っています。
多収穫の為には、太った体格のいい稲をつくらなければなりません。それを化学肥料で実現しますが、そんな稲はどうしても病気に弱くなります。そこで農薬の登場です。化学肥料と農薬と・・このセットで米の多収を実現しているのが今の米作りです。
そのようなコメ作りをやめて、殺菌、殺虫剤、化学肥料をゼロにして、もっと食べるものの健康にいいお米を。環境にいいお米を作りたいというのが8俵を目標にした動機です。
2、おいしいお米を作るためです。
我が農園の米は、稲を追い込まず、無理をさせず、そうして自然に成粒になったものだけをお米として選別します。
多収穫のお米はおいしくありません。本来ならば未熟なお米で終わるところを、化学肥料の力で無理やり膨らまして成粒にしてしまい、多収穫を実現します。そんなお米は食べても水っぽくておいしくありません。同じ品種のお米でも、8俵を目標にしている米と決して同じではありません。食べ比べていただければ良くわかります。
3、殺菌、殺虫ゼロのお米は、食べる人の身体を守り育みます。自然環境も汚しません。
もちろん、食べる人の安全を守ります。赤ちゃんでも病気がちな方でも、菅野農園のお米はエネルギーにはなっても害になることはありません。また、近年、ミツバチが激減していますが、その犯人と指摘されているカメムシ用の殺虫剤などもまったく使用していないために、その点での環境への負荷もありません。菅野農園のお米はこんなお米です。
4、他のお米よりも少しは高い価格になっています。
そのような主旨での8俵を目標とする米作りです。スーパーやお米屋さんのお米よりは少しは高くなっています(白米、七分、五分米は10kgで5150円、玄米は4740円・・送料は全国一律650円)。
どうかこれからも菅野農園の米作り、ご支援いただきますようにお願いいたします。
☁米の中に黒い斑点米が入ることもあります。
この斑点米はカメムシの食痕です。この斑点が1,000粒の中に3粒以内が1等米、4粒入りますと2等米となります。1等米と2等米では600円の差が付きます。この価格を我が家の田んぼにあてはめれば240,000円の差になります。そのために農家は農薬を使わざるを得ませんが、私は使用していません。使わない米作りを皆さんから支えられているからです。3粒が4粒になろうとも、食感的にまったく影響はありません。
土といのちとの循環の下に・・・菅野農園(代表:菅野春平)
〒993-0061 山形県長井市寺泉1483
FAX;0238-84-3196 携帯:090-9636-0360(春平)
アドレス;narube-tane@silk.ocn.ne.jp