懐かしい歌2:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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私が27歳の農民駆け出しのころ、ギリギリのところで支えられた歌だ。加藤登紀子さんのコンサート、川島英五の歌を歌っていた。
歌の途中から肩が震えて止まらない。熱いものがどんどん込みあげてくる。涙が堰を切ったようにあふれだし、滴り落ちる。声に出ないように下を向いて堪えていたが、嗚咽が止まらない。
生き方を探して煩悶していたとき・・・・・・。様々なことが走馬灯のように頭を駆け巡っていた。「菅野さん、大丈夫ですか?」
俺が普通でないことを見た南郷の友人がそばに寄ってきたが、それ以上声をかけずに戻って行った。
それから約30年後の2008年ごろ。千葉県の鴨川にある加藤登紀子さんたちが主催する自然王国でお話しする機会をいただき、伺った時の事、楽屋で加藤登紀子さんとお会いし、二人だけだったので思い切ってあの時のことをお話しした。すると黙って立って行った加藤さんがギターを持って戻ってくるとそっと歌いだした。
君が悲しみに心を閉ざしたとき・・・
あの時の歌だ。またまた涙があふれてきた。あの時の感情が戻ってきたことはもちろんだが、もう一つは加藤さんの温かい気持ちがうれしくて・・
ま、こんな俺にも人並みにいろいろあったと言うことです。