蕎麦の実が膨らむ。:山形の植物・園芸

山形の植物・園芸
蕎麦の実が膨らむ。


多分・・・あと一ヶ月後程の収穫期を控えて、
蕎麦の実が膨らんできた。
蕎麦は、種蒔きから収穫までが稲などよりも早いと聞くが、
おおよそ3ヶ月程だろうか?
ま、自分が直接に農業をやっている訳ではないので、
あくまでもテキトーであるが。。。

でも、蕎麦の美味しさはわかるつもりでもある。

しかし、酒なども同じなのだが、
「我こそは蕎麦通ナンバーワン!」的な方々が多く、
ま、嗜好品的要素もあるので、
いろいろな論議は皆様にお任せする事にしている。

皆様にお任せしているハナシのひとつに、
イモ煮及びイモ煮のルーツがあるのだが、
一般的には、ルーツ探しというか論議が
江戸期までしか遡っていないのである。

大体、サトイモは南方系タロイモの一種で、
縄文期には温海の赤カブなどと同じように栽培されていた。
また、縄文期は暖かだったので、
今は雪深い山形県小国町でもイノシシを獲ったりしていたという。

サトイモ(タロイモの一種)とイノシシ(野生のブタ)との
組み合わせは、最高のご馳走だったろう。
さらに、火を焚いて円座で食べるというカタチは、
封建的な社会が醸成される以前の、
非常に原初的な食スタイルである。

ちなみに、封建社会の醸成と成立に向かう農業革命(稲作伝播・弥生期)以降は、
人の役割や身分などの序列が生れ、その秩序を守るためのルールも
著しく厳しくなって行くので、彼の「イモ煮会」などの食スタイルを行うには、
あえて<無礼講>としなければならなかっただろうなぁ。

その辺の事情が、なんか特別なイベント色を帯びて来る
要因にもなってるんだろうと思うけど、これは想像の域であり脇道でもある。
ま、山形はじめこの東日本というか東北一円は、
西日本よりは曖昧混然で緩かっただろうけどね。

また、イモ煮の味付けは、醤油か? 味噌か?
豚肉か? 牛肉か? という論議があるが、
私の結論は、「味噌味×豚肉」の方が歴史が古いに決まっているという事だ。
だって、醤油は江戸以降の調味料だし、
公然と牛肉が喰える様になったのは明治以降のハナシである。
だから、山形内陸部の醤油×牛肉は、
かなりハイカラさん的スタイルであり、
仙台や庄内の味噌×豚肉は、
古(イニシエ)のスタイルが程良く残されているのである。

  おーっと・・・・、「蕎麦の実」から「イモ煮会」に飛んでしまった;;;;。

           奥羽山脈からは、今日も朝の光が溢れだしてきた。

この記事へのコメントはこちら
題名


本文


作成者


URL


画像

編集用パスワード (半角英数字4文字)


 ※投稿後すぐに反映されます。
ゲストさんようこそ
ID
PW

 合計 12人
記事数
 公開 1,204件
 限定公開 0件
 合計 1,204件
アクセス数
 今日 160件
 昨日 152件
 合計 990,363件
powered by samidare
system:samidare community