▼盛夏のピークに宿る秋。
スキースポーツの世界に、先行運動(アンティシパシオン)というのがある。
例えば、右にターンする際には、そのターンに入る前に、
目とか腰とかが、先に動き始めているのだが、それを先行運動と言う。
自動車のコーナリングの際にも、右ターンに入る前に
僅かに左にステアをあて右のサスを一瞬沈めて、
その反発力とか戻る力や方向を利用して旋頭を始めるキッカケや
バランスをとって、そして、一気に右ターンに入っていく。
そんなモン。
季節の巡りにも、必ず先行運動が見られる。
時代の移りにも、必ず先行運動が見られる。
それも、かなり具体的な物理現象としてである。
それを、やや悠長に・抽象的に表現すると、「予兆」という事になる。
先行運動として見るか見ないかは、その人の認知の問題。
「人間万事塞翁ヶ馬」とか、「幸いの中に不幸が宿る」とか、
「不幸の中に幸いが宿る」とか、「狭き門より入れ」とかも、
わりと、この先行運動の認識・認知の事を言っているのかも知れない。
→画像[ ]
2010.07.29:shidareo

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