勝天30 『愛刀家・景勝』:山形の歴史・伝統

山形の歴史・伝統
勝天30 『愛刀家・景勝』


兼続 「殿、どうしていつも縁側で・・・」

景勝 「なんじゃ?」

兼続 「刀をポンポンなさるのですか?」

景勝 「刀の手入れじゃ。知っておろう?」

兼続 「手入れは、わかりますが・・・余りにもそのシーンが多すぎます。」

景勝 「武士の基本じゃ。」

兼続 「米沢の天地人博2009では、殿ご愛用の小道具・刀の手入れセットが展示されていました。米沢の民も気になっております。」

景勝 「わしは刀が好きじゃ。」

兼続 「なぜでございますか?」

景勝 「負けそうな戦に勝つためじゃ。」

兼続 「殿が直接前線で戦うことは、そう滅多にありませんぞ。」

景勝 「そうではない。」

兼続 「は?」

景勝 「そなたも負けそうな時、心で唱えよ。」

兼続 「なんとでしょう?」

景勝 「かったな・・・、と。」

兼続 「殿、相変わらずの駄洒落。かったるいな・・・。」


実際、上杉景勝は、かなりの愛刀家であったそうです。

卓越した鑑定眼を持ち、特に気に入ったものから選抜した「上杉景勝御手選三十
五腰」と呼ばれるコレクションには国宝や重要文化財が多数含まれています。

たしか、今まで35本全てを一堂に展示したことはないはずです。

どれほどのものか、ぜひ見てみたいものです。
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