まもなく見納め 特別展「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」:山形の歴史・伝統
山形の歴史・伝統 |
まもなく見納め 特別展「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」
2008.11.27:Copyright (C) 伝国の杜 情報BLOG
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米沢市上杉博物館で開催中の特別展「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」は、いよいよ今週末11月30日(日)で会期終了を迎えます。
最後は2つの作品を紹介します。一つ目は「椿花図(絶筆)」(山形美術館寄託 1957〔昭和32〕年)、椿貞雄が描いた最後の作品です。
1957(昭和32)年10月、体調に異常をきたした椿貞雄は、千葉医大附属病院中山外科に入院しました。この作品は入院の朝、見舞いにもらった椿の花を手近なガラス瓶に生けて、迎えの車が来る間、床の上で一気に描き上げたものです。迷いのない素早い筆致のあとが見て取れます。手術の後いったん自宅に戻ったが、容態が悪化し、その年の12月29日に没しました。椿は混濁した意識の中でも空に筆をなぞっていたといい、まさに画道一筋の生涯であったといえます。(展示解説をもとに作成)
そして2つ目が「山芋図」(個人蔵〔1948年〕)です。今回の展示品の中で私がもっとも好きな作品です。色使いと筆使いから温かさを感じます。寒い日がつづきますがこの山芋図を見ると、温かい気持ちになります。
まもなく見納めとなる「没後50年 愛情の画家 椿貞雄」。多くの方のご来館お持ちしております。
展覧会情報
会期:〜11月30日(日)
入館料: 一般 400円(320円)高・大学生 300円(240円)
小・中学生 200円(160円)
〔常設展とのセット〕一般 600円(480円)高大生400円(320円)
小・中学生250円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金