米鶴酒米の田植え祭り開催【高畠町】米鶴酒造:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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6月2日(日)に高畠町二井宿の酒蔵「米鶴酒造」さんで毎年恒例の「米鶴田植え祭り」が開催されました。
◆米鶴の恒例行事「田植え祭り」
日時:6月2日(日) 午前9時より〜
場所:米鶴酒造株式会社
催事:神事・稚児舞・田植え体験 等
このイベントでは、お酒造りには欠かせない「酒米の田植え」を体験でき、日頃、なかなか体験できない田植えを実際に行うことで、お酒造りに対する理解を深めていただくというコンセプトのもとで、米鶴酒造さんで毎年開催されています。
田植えや刈り取り、仕込みなどの純米酒を造る一連の流れを体験する米鶴酒造のイベントの一環です。
素足で泥の田んぼに入ることで、自然の温もりを身をもって実感できます。
この日は、快晴で絶好の田植え日和。
東京や宮城県といった県外から多くの人々が訪れ、約80名が参加されました。
もちろん県内からの参加の方もいらっしゃいましたが、やはりお酒好きの方は、酒蔵が多くある山形県に実際に体験しに来る方が多かったです。
最後には、参加者の方に美味しいお酒と社員手作りのまほろばの里の郷土料理が振る舞われ、汗を流したあとの美味しいお酒に舌鼓しておられました。
以前に5月3日(金・祝)に行われた安久津八幡神社の子ども伝統芸能である「倭舞・田植舞」を取材させていただき、米鶴酒造さんの田植え祭りでも「田植舞」が披露されるとのことで取材に行って来ました。
写真と共にお伝えします。
豊穣を祈願し、居合道による奉納演武を行います。
居合道の歴史は、室町時代、現在の山形県村山市楯岡に
生まれた林崎甚助重信公(じんすけしげのぶこう)が始祖とされております。
日本刀を用いた武道であり、敵の突然の攻撃に対し一瞬の攻撃で敵を制するために編み出された刀法です。
刀が空気を切る音も鳴り響いていて、とても綺麗な音でした。
お次は、安久津八幡神社の「田植舞」です。
◆「田植舞」とは
奈良の春日神社に年々伝わっておりました「倭舞(やまとまい)」の流れが出羽三山を通し、置賜地方に入ってきました。
その際に「田植舞」ということで、安久津八幡神社の前宮司さんの妹さんが引き継ぎ、それを現在にも引き継がれており、以来ずっと舞っています。
舞が終わった最後には可愛らしい巫女さんによって振る舞い餅がまかれ、縁起ものとして持ち帰ることができます。
田植舞が奉納され、農作業の前祝いと豊作祈願が終わりました。
いよいよお酒の元となる、酒米「亀の尾」の田植えの開始です。
みなさん軍足を履いて田んぼに入っていました。
約5アールの水田に並び、田植えを指導した高畠町酒米研究会の会員さんが太鼓の「ドーン!」という合図を鳴らし、参加者は、酒米「亀の尾」を丁寧に植えていました。
田植えは初めてという方は、"ここからお酒ができるんだと実感し、秋の収穫など、最後までやり遂げたい"などとお話していました。
ここから苗が育ち、稲穂がつき、10月に稲刈りをし、来年2月にお酒「亀の尾」の仕込み体験が予定されています。
自らが日本酒造りに参加でき、お酒が出来るまでを体験できるのは素晴らしいと思いました。
最後には自分が植えた稲を収穫し、そこから出来たおいしいお酒を飲むことができます。
ご興味を持たれた方は、来年も開催されるので是非ご参加してみてはいかがでしょうか。
そして、300年以上の歴史ある「米鶴酒造」さんに来たのだから、見学コースも取材せねば!と思い、取材させて頂きました。
なんと!つい1ヵ月ほど前の4月30日には、元サッカー日本代表の中田英寿氏も来訪されている酒蔵です。
麹室前には、中田英寿さんが所属していたクラブチームと日本代表チームのエンブレムが貼られており、歓迎のしるしを確認することができました。
中田英寿さんは米鶴酒造さんに来る以前から150を超える醸造元を訪問しておられます。
米鶴酒造さんもその一つなのです。
詳しくは米鶴さんの公式ホームページをご覧ください。
こちらの酒蔵は、4月から10月までの期間、平日午前10時〜午後4時まで、見学が可能です。
酒蔵見学をご希望の方は、米鶴酒造さんまでお問い合わせの上、皆さんも是非見学に訪れてみてください。
置賜には、名立たる酒蔵が多くあります。
置賜文化フォーラムでは、過去にも記事にてご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
・樽平酒造【川西町】(2012.08.07掲載)
・東光の酒蔵【米沢市】享保雛(2013.03.27掲載)
置賜文化フォーラム編集員の「文化リス」がお送りしました。
〇取材協力
米鶴酒造株式会社
〒992-0301 山形県東置賜郡高畠町二井宿1076
TEL 0238-52-1130
安久津八幡神社(宮司:一戸芳樹さん)
〒992-0302
山形県東置賜郡高畠町安久津2043-2
TEL:0238-52-2924
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