こども狂言クラブ和泉流狂言師の先生の稽古【米沢市】伝国の杜:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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こども狂言クラブの活動には、3月より取材に伺っていました。
今回で4回目。数回伺っているうちに、狂言の活動を見ていると自然と狂言の謡を覚えるようになりました。
狂言は、昔から続く伝統ではありますが、置賜という地域柄、普段私たちが生活していて、あまり馴染み深いものではないのが現状ではないでしょうか。
文化リスもそうでした。はじめは全く狂言のことが無知であった文化リスが、狂言に触れる機会が増え、面白いし楽しいととても感じるようになりました。
狂言の謡って本当に楽しいです。
お腹から声を張り上げるので、発声練習にもなるし、昔の流行歌を歌っている気になります。
そのうち、動作も覚えたら・・・狂言を演じることができます。
なかでも、文化リスは小舞「うさぎ」の出だしの謡が好きです。「あ〜の山から〜♪」
本題です。
先日6月23日(日)は「こども狂言クラブ」今年度初の和泉流狂言師の山下浩一郎先生を迎えての稽古でした。
私自身、以前から狂言の活動には密着していたので、
今回、山下先生にお会いできることを楽しみにしておりました。
いざお会いしてみると、とてもご親切にインタビューにご協力いただきました。感謝です。
山下先生は東京から米沢に来ると必ず「山形のだし」の元になる昆布を買うのだとか。良いですね♪
山下先生を迎えての稽古は月に1回。
去年までは月2回ほどありましたが、今年は自主稽古を強化しようという取り組みで月1回と決まりました。もちろん発表会が近くなったら、稽古を2回やる月も出てきます。
この日は、能舞台ではなく、楽屋でのお稽古です。
和泉流狂言師の山下浩一郎先生をお迎えしての稽古です。
この日は、今年度「こども狂言クラブ」で習う演目をみんなで話し合い、決めました。
今年は、小舞「七つ子(ななつご)」と小舞「風車(かざぐるま)」の謡を両方を歌えるようになること。
また、こども狂言クラブの定番である小舞「宇治の晒(うじのさらし)」は必ず歌えるようになること。
と決め、舞に関しては
小舞「風車」は動きなどが過激なので、男子が舞うことで決まりました。
どう過激なのかというと、小舞「風車」は、右急周りや飛び返りといった全身を使った動きがあり、上手に着地しないと姿勢が崩れてしまったりと難易度が高いのだそうです。
小舞「七つ子」は、小さい女の子があやす子守唄となっているので、女の子が舞うのが良いと決まりました。
狂言に関しては、
狂言「鐘の音(かねのね)」、狂言「仏師(ぶっし)」、狂言「盆山(ぼんさん)」、狂言「口真似(くちまね)」
の4つを演目に決め、誰がどの演目を演じるかを決めました。
「こども狂言クラブ」内では、狂言を演じることができる子は限られてくるので、どうしても自分の希望の演目をやれない場合もあります。
けれど、次回に繋げることが出来るので前向きに考えてくださいというご指示のもと、
山下先生は、「社会に出たら自分の願いが思い通りに叶わないことも出てきますので、自分に与えられた演目を一生懸命に取り組みましょう」とおっしゃっていたのが心に響きました。
後半の練習は、小舞「七つ子」の謡を覚えました。
はじめに山下先生が謡を歌い、それを聞きながら、子ども達は発音や音程などを紙に書いて覚えます。
わからない部分などは山下先生に質問し、子ども達も先生も熱心に練習に励んでいたのが印象的でした。
すぐに謡を覚えるのは難しいです。
その謡の意味を考えなければならないですし、発音やイントネーションなども上手にこなさなければなりません。
今年も「こども狂言クラブ」は発表会がたくさん予定されていますので、今まで習ったことがない演目を覚えるのは簡単ではないと思いますが、発表会に向けて頑張って欲しいと思います。
※「伝国の杜こども狂言クラブ」では入会者を募集しているそうなので、ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に参加されてみてはいかがでしょうか。
【クラブ概要】
活動内容: 狂言、小舞の習得ならびに発表
対象年齢: 新規受付は小1〜中3
活動日: 月2回程度のけいこ、年5回程度の発表、主に土日祝
活動場所: 伝国の杜置賜文化ホール(練習室、エントランス能舞台)
指導講師: 和泉流 萬狂言一門(東京)
料金等: こども狂言クラブ 年会費2,000円(保険加入、テキスト代)
新規扇代3,000円、狂言クラブうきたむ年会費あり
お問合せ先: 伝国の杜 置賜文化ホール
電話: 0238-26-2666
メール: welcome@denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp
主催: 公益財団法人 米沢上杉文化振興財団
→募集チラシはこちら(PDF:1.32MB)
次回は、山下先生にインタビューしお聞きしたお話を掲載したいと思います。お楽しみに(?)
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。