こども狂言クラブ稽古納め【米沢市】平成25年12月8日(日):置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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伝国の杜こども狂言クラブは、平成25年12月8日(日)に稽古納めを行いました。
和泉流狂言師山下浩一郎先生のご指導のもと、今年度習っている演目のお稽古の成果を測るため、能舞台で披露しながらのお稽古となりました。
来年の稽古始めまでしっかりと4月からの成果をおさらいしました。
稽古納めという言葉から、2013年の活動も終わるのだなぁと時の流れの速さをしみじみと感じます。
4月から私も一緒にこども狂言クラブの活動に密着させて頂き、狂言の面白さとともに、子どもたちがお稽古に取り組む熱い志に毎回感銘を受けています。
◆お稽古演目
1.狂言「盆山」 11時40分〜12時20分
2.小舞「七つ子」 13時10分〜14時00分
3.小舞「風車」 14時10分〜15時10分
4.狂言「仏師」 15時20分〜16時20分
5.狂言「鐘の音」 16時30分〜17時30分
こども達のセリフや謡は、伝国の杜内に響き渡ります。
なかには、小さい子も多く立ち止まり、感心を示しているようでした。
このようなことをきっかけに、ぜひ狂言クラブに入会して欲しいなぁと思います。
◆狂言「盆山(ぼんさん)」
最初から最後まで通してお稽古をしました。
冒頭のストーリーの背景を説明する重要なセリフが並ぶシーンも、
セリフが詰まることなく、大きくハキハキと発声しており、
前回のお稽古からの上達が感じられます。
◆小舞「七つ子(ななつご)」
はじめは、全員で七つ子を舞いました。
次に一人ずつご指導いただき、細かい型を確認していきました。
最後はペアで舞いました。
「な〜なつにな〜るこが〜」の謡い出しから始まり、
能舞台に響き渡っていました。
◆狂言「仏師(ぶっし)」
ペアでセリフ合わせと動きの指導を受けました。
待っている間も自分の稽古に役立つよう、仲間のお稽古を真剣に見学します。
お面が登場し、後半は切り返しや素早い動作が続きます。
狂言「仏師」は、笑いを誘う内容で、なかなか面白くなりそうです。
完成が楽しみです。
◆小舞「風車(かざぐるま)」
風車の舞は、速く激しい型が続きます。
特に右急回りは、体を一回転させ、着地させるので、型の完成も難しいです。
非常に見ごたえのあり、男子が舞うにふさわしいかっこいい舞なので、完成が楽しみでなりません。
◆狂言「鐘の音(かねのね)」
最後は「鐘の音」です。
ひとりで通しでお稽古しました。
セリフを言いながら、型も完成させていきます。
難易度が高いのですが、完成度も高く非常に感心させられます。
こちらも非常に見ごたえのある狂言なので、完成が楽しみです。
2013年のこども狂言クラブのお稽古をしっかりと納めました。
ここからは、来年の稽古始めでの中間発表会に向けて、子どもたちの自主稽古が続くと思います。
2013年のお稽古に毎回顔を出させていただき、大変嬉しく思っています。
毎回のお稽古のたびに、日々変化する内容や狂言の面白さに刺激を受け、私自身も得るものが沢山ありました。
子どもたちには、数々の名場面の写真を撮らせていただきました。
カメラを向けても堂々とした姿に、やはり狂言役者だなと思います。
こんなに狂言が上手な子どもたちはいないと思います。
将来に繋げていって欲しいと思い、この素晴らしい才能をぜひ活かして欲しいです。
引き続き、子どもたちの今後の活躍を見守りたいと思います。
まずは、来年まで見納めですが、楽しみです。
『伝国の杜こども狂言クラブ』に関わる全てのみなさま、良いお年を。
今年1年、大変お世話になりました。
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。
○取材日 平成25年12月8日(日)
場所:伝国の杜 能舞台(米沢市)
○取材協力 伝国の杜こども狂言クラブのみなさん
ご指導者 和泉流狂言師 山下浩一郎さん
財団法人米沢上杉文化振興財団 伝国の杜・置賜文化ホール