★国画会展示作品紹介★:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)

置賜文化フォーラム
★国画会展示作品紹介★


10月6日(土)から企画展示室では、「美の系譜 国画会にみる山形ゆかりの美術」を開催しております。
 今回は数ある中から2作品をご紹介させていただきたいと思います。(○・ω・)ノ

まずは椿貞雄の作品の「睡蓮図」をご紹介させていただきます。

 蓮池を抑えた色調で表現し、重なり合った葉、湖面が重苦しくさえ感じられます。西洋では復活や生命力の象徴とされる蓮ですが、東洋では仏教的な主題を想起させます。椿の蓮も日本的視点に立脚し「油絵で日本の精神を描く」ことを目指した椿の姿勢を見ることができ、戦時下という制作時の状況を考えれば、戦地に赴く多くの命に対する椿の強い祈りと捉えることもできるかもしれません。美術統制が強化された1944(昭和19)年の9月から事実上公募展の開催が不可能になり、翌20年は唯一国画会展が開催されない年となりました。本作は昭和19年に制作したものに21年加筆し、いち早く展覧会を再開した国画会展に出品したものです。暗い色調の中、葉上や水中に描かれた蛙の存在がユーモアを醸し出しています。(展示解説より)

2つ目は土田文雄「雨の前」

 海は土田文雄が継続して取り上げ続けた主題です。米沢に育った土田にとって海は常に新鮮な感動をもたらしてくれるモチーフであったでしょうし、梅原龍三郎の明るい色彩や対象の捉え方、平面的表現を自分の中で消化して再構築するのに適した画題であったと言えるかもしれません。感覚的な筆触で、不安定な空模様を表現しています。土田はこの2年前、国画会会友に推挙されており、着実にその実績をのばしていました。(展示解説より)

絵画のみではなく、彫刻・型染など魅力ある作家たちの作品が展示されております。
ぜひ、博物館に足を運んで展示をご覧いただきたいと思います。(∩´∀`∩)
皆さまのご来館、お待ちしております★

『企画展 美の系譜 国画会にみる山形ゆかりの美術』
【 期 間 】10月6日(土)〜11月25日(日)
【休 館 日】10月24日(水)
【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【 料 金 】一般400(320)円 高大生300(240)円 小中生200(160)円

お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238−26−8001まで
2012.10.09:Copyright (C) 伝国の杜 情報BLOG
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