コレクション展 展示品紹介:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)

置賜文化フォーラム
コレクション展 展示品紹介

現在開催中のコレクション展「初公開 上杉家ゆかりの名品と地域の歴史を語る資料」から、雲井龍雄関係の資料をご紹介します。

 昨年度、幕末に活躍した米沢藩士・雲井龍雄の関連資料が一括して寄贈されました。2017年の戊辰戦争150年を控え、今後の調査、研究が期待される資料といえそうです。

雲井龍雄建白書草稿  一幅 
明治元年(11868)5月2日
24.3×32.2
2016年度 寄贈
(丸山家伝来 雲井龍雄関係文書)
〔解説〕
 雲井龍雄(本名小嶋龍三郎)が新政府に示した建白書の草稿です。当時、龍雄は米沢藩から推挙され、遠山翠の名で新政府の貢士となり、京都で活動していました。
 龍雄は、天皇直属の軍を新設するのではなく、従来通り諸藩の軍を維持すべきで、そのほうが経費もかからない、と主張しています。新政府軍が会津藩討伐に向けて軍制を整える中、これに反対する内容でした。
 

丸山家伝来 雲井龍雄関係文書
 雲井龍雄の妻ヨシの実家に伝来した文書で、雲井の自筆文書は大部分が安藤英雄『雲井龍雄全伝』(一九八一年、光風社)に活字化されています。本文書群は一部の未活字化資料を含め、雲井や遺族宛ての書状、没後の顕彰運動に関する資料など約250点に上ります。

 


2017.11.30:Copyright (C) 伝国の杜 情報BLOG
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