令和4年度 上杉文華館「関東管領上杉氏」:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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令和4年度の上杉文華館は「関東管領上杉氏」をテーマに、国宝「上杉家文書」などを展示します。
《北条氏との抗争》
【展示期間】2月28日(火)〜3月26日(日)
第12回目は、「北条氏との抗争」をテーマとして関連文書を紹介します。
小田原北条氏は、初代伊勢宗瑞(北条早雲)が伊豆(静岡県)・相模(神奈川県)を掌握し、2代北条氏綱が武蔵へ勢力の拡大を図ります。この展開は山内上杉氏、それと並立した扇谷上杉氏や古河公方、その他関東の諸勢力を巻き込んで展開しました。大永4年(1524)の氏綱の侵攻に扇谷上杉氏は山内上杉氏とともに対抗していきます。そして、北条氏、両上杉氏それぞれが越後の長尾為景(上杉謙信父)に援助を期待していました。それぞれの陣営から為景に送られた書状から、両者の攻防は一進一退であったとみることができます。関東の戦局に越後の軍事力が期待される構図は15世紀半ば以来、戦国時代の関東を規定し続けました。
その後、北条氏の圧迫に耐えきれなくなった関東管領山内上杉憲政は、謙信を頼って越後に移ってきます。それを受け入れた謙信は、憲政の要請を受けて関東に出兵し、さらには山内上杉氏の名跡と関東管領職を継承します。ここに米沢藩上杉氏の歴史が動き始めます。
「国宝上杉本洛中洛外図屏風」は、現状に基づいて制作した2000年制作の複製Bを展示します。
▼ コレクショントーク
日時:3月5日(日) 10:00、15:00
場所:常設展示室 上杉文華館
※入館料が必要です。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
【お問い合わせ】
米沢市上杉博物館 0238-26-8001