草月いけばな展&雪化粧【米沢市】よねざわ市民ギャラリー:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)

置賜文化フォーラム
草月いけばな展&雪化粧【米沢市】よねざわ市民ギャラリー





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置賜文化フォーラム編集員の「文化リス」です。



よねざわ市民ギャラリー・ドリームにて展示やステージなどで市民の文化活動を盛り上げる
「米沢市民芸術祭」が4月10日(水)に幕開けしました。


市民芸術祭とは、米沢市の芸術文化協会(亀岡博会長)と教育委員会が昭和40年から開催しており、今年で49回目となります。
長い歴史を持つこちらの芸術祭。
今年度は展示やステージなど3部門で計57事業を実施していきます。


20日(土)には、よねざわ市民ギャラリー・ドリームにて開会式が行われ、1年にわたる長い芸術祭の幕開けをテープカットでお祝いしました。


こちらの開幕式には、関係者や市民など多くの方々が出席し、置賜文化フォーラムの亀岡会長は、「少しでも良い作品を作り、発表することを心がけ、米沢の文化活動の発展に努めて欲しい」とご挨拶を述べました。




そして、同日の4月20日(土)は、草月会米沢地区のいけばな展「花と向き合う」が開催されました。
草月流のいけばなは、自由に思いのままに多様な表現ができることが最大の特徴です。
こちらの取材に行ってきましたので、写真・解説と共にお伝えしたいと思います。









いけばな展では、サクラやチューリップなど春の花をメインとした草月流のいけばなが全部で42作品が並んでおりました。
いけばなを始めて数年以上の方から、数年未満の方まで個性溢れる作品が展示されておりました。



草月流は、初代家元・勅使河原蒼風が形式主体のいけばなに疑問を持ち、「個性」を尊重した自由な表現を求めたことから草月いけばなは、1927年創流されました。
草月のいけばなは「型」にとらわれることなく、常に新しく、自由にその人の個性を映し出します。
いけ手の自由な思いを花に託して、自分らしく、のびやかに花をいけていきます。


草月のいけばなは、同じ花器、花材でも、時間や場所によって異なる表現ができるところに楽しさがあります。
「場」の魅力を作品に取り込み、さまざまな条件と空間を総合的に考え、絶えず変化する時代の流れを捉えた作品で、街や空間をいっそう輝かせる活動を全国で展開しています。



まずは、作品33点を使用したお花・簡単な解説と共にご紹介します。
(※順不同、敬称略にてご紹介させていただきます。)










色鮮やかな沢山のいけばなに囲まれ、ご来場のみなさんは春の雰囲気を満喫しておりましたよ。
会場は、お花の良い香りに包まれ色彩も美しく素敵な空間でした。
なかには、食べ物でいけられた作品があったりと個性的でユニークないけばなもありました。



次に、いけばなを習い始めて数年未満の方の作品9点をご紹介します。
習い始めて間もないとは思えないほどの美しい作品ばかりでした。









小学3年生や中学1年生の素敵な作品もありました。
お花にはその人の性格がそのまま表れるそうです。
お子さんのいけばなを鑑賞していると若々しさ、瑞々しさが伝わってきます。
お花の咲き方も輝かしい未来に向けてフレッシュです。


また、結婚を控えている方の作品は、幸せいっぱいの雰囲気が伝わってきました。
こんな素敵ないけばなをお家に飾ったら日々の生活が嬉しくなりますね。



いかがでしたか?
写真を見ているだけでお花の薫りが漂ってきそうです。
お花って本当に美しいですね。









今回取材をするにあたって、いけばなを一点一点ご丁寧に解説してくださったご指導者のお二方です。
共にそれぞれの作品の前で撮影させていただきました。


今回のいけばな展では、長谷部先生がご指導された24名、横山先生がご指導された16名の作品が展示されていました。


大変わかりやすくお花のことを教えていただき、文化リスもお花の種類やいけばなについて詳しくなれた気がしました。
この時期までしか咲かない花、春の花、いけばなにはよく使われる花、花器のこと、いけかたの順序、そして花に込めれた想い。いけばなは実に奥深いです。


取材にご協力いただき誠にありがとうございました。





花をいけるとは、心をいけること。
私たちの心の中のおもいを、植物のいのちを通して表現する、それがいけばなです。
一輪の花が、私たちの心と響き合うとき、笑顔と感動の輪が生まれます。
花にのせたおもいは、人と人とを結びながら、いつまでもどこまでも広がっていきます。
いけばな草月は、花と人と時代に向き合いながら、心の豊かさを育んでいきます。



そして草月流のいけばなは瞬間芸術です。
いけばなは、その時の気持ちや想いを花に託していけます。
いけばなの見え方は毎日違い、お花が生きているからこそ、時間と共に形も違ってくるので、いろいろな見方を楽しむことができます。
そこがいけばなの良いところです。



今回の取材でまたひとつ学びました。







●草月いけばなを始めませんか?
草月のいけばなは、いつでも、どこでも、だれにでも、そしてどのような素材を使ってもいけられるということを特色にしています。


どなたでもお気軽に参加できるので、今回ご紹介したようないけばなをお家に飾りたい!
いけてみたい!という方がいらっしゃいましたら、ぜひ参加してみてください。


長谷部先生、横山先生がご指導してくださるいけばな教室は参加者を募集しております。
参加ご希望の方、詳細を知りたい方は下記までお問い合わせください。




◆長谷部千仁先生
教室名:草月いけばな米沢教室
指導者名:長谷部千仁(千恵子)
連絡先:0238-23-5709
教室住所:米沢市通町3丁目8-92



◆横山美星先生
教室名:草月流いけばな教室・米沢
指導者名:横山美星(美喜子)
連絡先:0238-37-2768
教室住所:米沢市窪田町小瀬172-10






◆取材協力
・草月会山形県支部米沢地区
・会長 横山美星さん
・長谷部千仁さん









追伸
そうそう、この前雪が降りましたね。
季節外れの大雪に見舞われ、開花が進む桜の木も雪化粧。
桜隠す雪の花となりました。
米沢では積雪12センチを記録したそうですよ。









飯豊町には鯉のぼりがありました。
もうすぐ5月ですが、鯉のぼりと雪景色。
こういうのもたまには良いですね。


翌日には春らしい気温に戻って、こんなに積もった雪もすっかり溶けました。
本日(24日)の朝の松が岬公園を見たのですが、
桜は五分咲き〜七分咲きといったところでした。
今週末には満開になりそうですね。


置賜さくら回廊が楽しみです。
気になる開花情報はこちらからどうぞ。





みなさんの心の中にもお花が咲きますように。











2013.04.24:Copyright (C) 置賜文化フォーラム
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