八乙女八幡神社 前夜祭『八乙女の舞』披露【白鷹町】上町ポケットパーク(荒砥地区):置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)

置賜文化フォーラム
八乙女八幡神社 前夜祭『八乙女の舞』披露【白鷹町】上町ポケットパーク(荒砥地区)



           



白鷹町八乙女八幡神社の例大祭が8月15日・16日の2日間行われました。
前夜祭である15日の「宵宮祭」、16日の「例大祭」にて、白鷹町立荒砥小学校の5、6年生女子児童が舞姫となり「八乙女の舞」を奉納しました。


八乙女八幡神社は、平安時代後期に源義家が京都・石清水八幡宮の分霊を祀り、
源義家が東征の時、八人の乙女に戦勝祈願として舞を奉納させたと言い伝えられています。
この伝承にちなんで、平成2年に荒砥町誕生100周年記念行事として、「八乙女の舞」の奉納を開始しました。
神社本庁が制定した「豊栄の舞」を「八乙女の舞」とし、以来、荒砥小学校5、6年生の女子児童が毎年奉納し、先輩から後輩にその伝統を受け継いできました。
「八乙女の舞」は、約20年以上大切に受け継がれてきた荒砥地区の地域伝統文化であり、平成24年度より荒砥地区公民館事業の一環で行なっております。


今年は5年生5名、6年生2名の計7名が参加し、12回ほど練習を重ねてきました。
以前に練習の様子にも伺っています。こちらも併せてご覧ください。
◆八乙女八幡神社「八乙女の舞」練習風景(7月12日)


奉納の様子を、両日ともご紹介いたします。
まずは8月15日の「宵宮祭」での上町ポケットパーク(荒砥地区)で披露された模様からお伝えします。





袴に千早(ちはや)を身にまとい、舞姫となった女の子たち。
こちらの衣装は今年新調されたばかりだそうです。

新しい衣装に身をつつみ、とても美しいです。





巫女姿の舞姫となった女の子たちは、手に榊(サカキ)の枝を持ち、優雅に清らかに舞い、ライトアップされたステージで神聖な雰囲気を醸し出していました。





衣装の特徴として、髪飾りには繭花(まゆばな)、白鷹町の「深山和紙(みやまわし)」がほどこされています。
使用する花飾りの繭花は、15日と16日の2日間では違う種類を使い、髪につけます。











一度の奉納で、4人ずつ舞いますので、計2回の披露となりました。
小学6年生の女子児童1名が2回参加しています。

八乙女の舞は本来は8人で踊る舞なのですが、参加する人数が減ってきているということで、今年は7人での舞の発表となりました。








八乙女の舞の披露が終わり、司会進行の方より舞姫にインタビューがありました。
ご紹介したいと思います。


―(6年生へインタビュー)
昨年も「八乙女の舞」をこのステージで披露されたとのことですが、今年の舞はどうでしたか。



今年はとても楽しく、みんなでうまく舞うことが出来たので良かったです。


―2年目ということで余裕を持って舞うことができましたか。


はい。できました。


―練習は何回やってこられましたか。


10回くらいです。夏休み中も練習しました。
発表では練習の成果を披露できたので良かったです。


―特に難しかったところはどんなところですか。


ゆっくりとした音楽に合わせて回る場面が難しかったです。


―今年の舞は、自分で点数をつけるなら何点ですか。


50点くらい・・です。


―(5年生へインタビュー)
今年初めての「八乙女の舞」の発表のステージはいかがでしたか。
また、どんなところが大変でしたか。



・難しい部分もあったけれど、披露の場でみなさんに見て欲しいという気持ちで練習をやってきたので、みんなと楽しくできたので良かったです。
また、みんなで間奏の部分を合わせるところがとても綺麗にできたので良かったです。


・ゆっくりとした音楽に合わせて回るところが難しく、大変でした。
みんなとの息の合わせ方もあるので、また来年も頑張りたいです。


・お客さんが沢山いる中で緊張したけれど、みなさんに披露できるので嬉しかったです。


・人がいっぱいいるところで踊ったことがなかったので、恥ずかしかったです。
失敗したところもあったけど、大体成功したので良かったです。
失敗した部分は、来年に活かしたいと思います。


―来年はどんなところをがんばって、またどんなところを見て欲しいですか。


みんなで合わせるところをがんばって、間奏などの全体の部分を見て欲しいです。


―昔々からの「八乙女の舞」を、今もみんなでできることについてはどんな気持ちですか。


八乙女の舞を、みなさんにもっと見てもらって、伝統を知ってもらいたいです。


―お化粧してこの衣装を身に着けてみてどうですか。


とても綺麗だと思います。





舞がこれから先も絶えることなく、みなさんの子ども達の代にも伝えていければいいですね。
5年生のみなさんは、来年は6年生ということで、新しく入ってくる後輩の5年生と併せてステージに登場して欲しいと思います。

6年生のおふたりは、このすばらしい経験と思い出を、これからも忘れずに過ごしていって欲しいと思います。





発表の前には、ご指導者の新野早苗先生が直前まで子ども達にご指導されていました。
子ども達も積極的に先生へ質問をしており、意気込みが伝わってきました。



次回の記事では、いよいよ8月16日の本番の例大祭での、
八乙女八幡神社拝殿内「八乙女の舞」奉納の様子をお伝えしたいと思います。

置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。






○取材日    平成25年8月15日(木)

        詳細:八乙女八幡神社 例大祭「宵宮祭」にて「八乙女の舞」披露
        会場:上町ポケットパーク(荒砥地区)
        時間:午後7時頃〜


○取材協力   ご指導者 新野 早苗さん(手ノ子鎮座 八幡神社 禰宜)
        白鷹町立荒砥小学校(鈴木 雄次校長)5、6年生のみなさん
        
        
        荒砥地区公民館(白鷹町 荒砥地区)
        八乙女八幡神社(白鷹町 荒砥地区)









2013.08.22:Copyright (C) 置賜文化フォーラム
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