八乙女八幡神社 拝殿内にて『八乙女の舞』奉納【白鷹町】八乙女八幡神社例大祭:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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八乙女八幡神社 拝殿内にて『八乙女の舞』奉納【白鷹町】八乙女八幡神社例大祭
2013.08.23:Copyright (C) 置賜文化フォーラム
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8月16日(金)に、白鷹町荒砥甲にある八乙女八幡神社の例大祭が行われ、荒砥小学校5、6年生の女子児童が巫女になり「八乙女の舞」を奉納しました。
「八乙女の舞」は、約20年以上大切に受け継がれてきた荒砥地区の地域伝統文化であり、平成24年度より荒砥地区公民館事業の一環で行なっております。
前回の記事でご紹介した15日の前夜祭「宵宮祭」での披露の様子も併せてご覧ください。
8月15日(木):「八乙女の舞」披露【白鷹町】上町ポケットパーク
白鷹町の八乙女八幡神社です。
八乙女八幡神社は、平安時代後期に源義家が京都・石清水八幡宮の分霊を祀り、
源義家が東征の時、八人の乙女に戦勝祈願として舞を奉納させたと言い伝えられています。
荒砥町生誕100年の記念碑もありました。
平成2年に荒砥町誕生100周年記念行事として、八乙女の舞の奉納を開始しました。
荒砥町という地名は、昭和29年に合併のため、白鷹町となりましたが、歴史は残っています。
例大祭の前に、拝殿前にて神事を行います。
神事を行なった後は、いよいよ拝殿内へ移動し、「八乙女の舞」が奉納されます。
拝殿内に入り、奉納前の舞姫のみなさん。
いよいよ舞姫による「八乙女の舞」の奉納が始まります。
動画もご紹介します。併せてご覧ください。
拝殿内では、一度の奉納で4人ずつ舞います。
一組目の舞の披露が終わった後、続いて二組目の披露です。
今年新調されたばかりの袴、千早を身にまとい、
優雅に清らかに舞い、神聖な雰囲気を醸し出していました。
今年参加初めての一年目となる小学5年生の5名です。
来年も引き続き、八乙女の舞に参加なさるとのことで今年の経験を、来年にも繋げたいと意気込みが感じられました。
今年から参加された5年生を引っぱってこられ、
今年で参加が最後となる小学6年生の2名にインタビューさせて頂きました。
―発表の日まで練習を重ねてきて、いよいよ発表ですが意気込みなどがあれば教えてください。
一緒にやってきた後輩の5年生は、初めての参加ということで、踊りを覚えるまでが大変だったと思うけど、間違ってもいいので、最後まで一緒に踊りきれたらいいなと思います。
―小学生の自分達が「八乙女の舞」を舞うことで、どのような意味合いを持つと思いますか?
大人とは違った小学生が持つ個性や雰囲気で、大人とはひとあじ雰囲気が違う舞になるのではないかと思います。
―2年間、「八乙女の舞」に参加されてみてどうでしたか?
神社に入るのが去年初めてだったので、神社で踊ってみて狭かったと感じました。
本番は練習とは雰囲気が違うので、緊張感もあったけど良い経験となりました。
―これからも「八乙女の舞」を受け継いでいく後輩へメッセージがあったらお聞かせください。
八乙女の舞がなくならないように、守っていって欲しいです。
舞は難しくても間違ってもいいから踊りきって欲しいと思います。
―ご指導してくださった新野先生へ何かあればお聞かせください。
2年間優しく教えてくださってありがとうございました。
―「八乙女の舞」をずっとご指導されてきて、練習も10回以上重ねてきたとのことですが、今日の子ども達の発表はいかがでしたか?
「八乙女の舞」を舞う前に、注意するところを子ども達にアドバイスしたのですが、言ったところをきちんと守っていて、大変良かったと思います。
また、私から言わなくても、子ども達の方から"ここはどうしたらもっと良くなるか"ということをほとんどの子ども達がひとりひとり、聞きに来たんですよ。
積極的にそういう気持ちや舞に対する思いなどが、本番の日に全部実を結んだので、大変立派だったと思います。
―舞を拝見し、とても清らかでお上手でした。子ども達の巫女姿は綺麗でしたし、優雅な舞がとても美しかったです。
そうですね。今年初めて参加した一年目の5年生の5人も頑張って、6年生2人も経験者としてそれを引っ張ってきまして、とてもまとまって、発表できたと思います。
それから、裏で支えてくださるお母様方の協力があってこそですし、公民館の蒲生さんの影でのお力や、荒砥小学校の校長先生のお力、当然それがあってでないと、「八乙女の舞」は出来ないものなので、そういった結果が出たと思います。
―舞に関して、立ち位置だったり、先生が細かくご指導されたとお聞きしましたが、ご指導するにあたって大変だったこともあるかと思いますが、八乙女の舞を綺麗にみせたいという先生の思いもあるのでしょうか?
子ども達が主体ですので、今まで一生懸命練習してきたものが、一番良くみなさんに見ていただければと考えて、子ども達の披露が本当にみなさんに喜ばれて、"上手だったね"と言われることが、私も一番嬉しいですし、指導者や裏方がいてこそもあるのですが、一番の主役は、やはり舞姫である子ども達なんです。
―子ども達がいなければ八乙女の舞は出来ないものですよね。これから先も、八乙女の舞がずっと途切れずに続いていくことが、先生の願いでもありますか?
そうですね。伝統でここまで20年近く続いてきているので、この先続いていくにあたって、いろいろな事情があるかもしれませんが、それでも"舞ってみたいな"、やってみたいな"と思ってくれる子ども達がいる限り、続けられると思っています。
―これから先も八乙女の舞がずっと代々続いていくことを私も願っております。
お忙しい中、ありがとうございました。
この由緒ある八乙女の舞に参加することは、子ども達にとってすばらしい体験と思い出となり、大人になっても宝物になることでしょう。
これからも子ども達が舞う「八乙女の舞」を多くのみなさんに見ていただけますように。
次回の「八乙女の舞」披露の場は、荒砥小学校での学習発表会となります。
引き続き、子ども達のご活躍を見守っていきたいと思います。
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。
○取材日 平成25年8月16日(金)
詳細:八乙女八幡神社 例大祭にて「八乙女の舞」奉納
会場:八乙女八幡神社 拝殿内(荒砥地区)
時間:午後10時〜
○取材協力 ご指導者 新野 早苗さん(手ノ子鎮座 八幡神社 禰宜)
白鷹町立荒砥小学校(鈴木 雄次校長)5、6年生のみなさん
荒砥地区公民館(白鷹町 荒砥地区)
八乙女八幡神社(白鷹町 荒砥地区)