「沖小歌舞伎」最終公演②(絵本太功記 九段目編)【小国町】沖庭小学校:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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「沖小歌舞伎」最終公演②(絵本太功記 九段目編)【小国町】沖庭小学校
前回の記事では、小国町立沖庭小学校で昭和63年より続いていた「沖小歌舞伎」の最終公演の模様をお送りしました。
前回の記事でご紹介した演目「
白浪五人男
」は、こちらからご参照ください。
今回は、2演目目「絵本太功記 九段目~山崎合戦の場~」の模様をご紹介します。
小学校1年生から6年生まで、9名の児童による演技です。
(小学1年生:2名、4年生:3名、5年生:2名、6年生:1名)
◆
第26回「沖小歌舞伎」最終公演
■沖小歌舞伎
演目:「白浪五人男~稲瀬川勢揃いの場~」
「
絵本太功記 九段目~山崎合戦の場~
」←今回はこちらをご紹介。
■古田歌舞伎定期公演
演目:「弁天娘女男白浪~濱松屋見世先の場~」
◆
絵本太巧記 九段目~山崎合戦の場~
「
白浪五人男
」の演目のあとは、「絵本太功記 九段目」が披露されました。
「絵本太功記」は全13段からなり、主役の武智光秀が主君の小田春長を本能寺にて滅ぼし、
その仇を討たんとする眞柴久吉と戦って敗れて逃れる途中、小栗栖村の土民の竹槍に突かれ最期を遂げるまでの13日間を物語にまとめています。
作者は、当時の徳川幕府を前にはばかり、登場人物の実名を避けてもじったり、題名もわざと紛らわしくしています。
眞柴久吉と加藤正清
眞柴久吉を演じるのは小学4年生の男子児童
百姓3人と和尚
剣尻和尚役は小学5年生の男子児童
和尚と加藤正清
加藤正清を演じるのは小学5年生の男子児童
中央では「尼ケ崎の場」がしばしば上演され古田歌舞伎でも何度か演じられています。
この「九段目 山崎合戦の場」は、羽柴秀吉と明智光秀が山崎において戦った場面を面白く芝居に脚色したものです。
(眞柴)久吉の毒殺に失敗し、自らの刀で討とうととする四王天と、これに対する(加藤)正清と(眞柴)久吉。
そして、そんな緊張感の中にもひょうきんな剣尻和尚と村人たちがとてもいい味を出しています。
真柴久吉
・・・羽柴秀吉がモデル。主君の小田春長(織田信長)が、同じ家来の武智光秀(明智光秀)に討たれたので、主君の仇討ちに武智と戦う。
加藤正清
・・・武勇に優れた武将で、久吉の家来。モデルは加藤清正。
四王天但馬守
・・・武智光秀の家来。豪勇の士である。
剣尻和尚
・・・寺の住職。ひょうきんな和尚なので、村の衆には人気がある。
四王天(写真左)が登場します。
威圧感がある堂々たる演技
和尚がでたらめなお経を唱える場面
ひょうきんで可愛らしい和尚
和尚と村人たちとのやり取りに、会場が笑いに包まれます。
和尚を演じるのは、小学5年生の男子児童です。
「絵本太功記」の中では、一番セリフが長く、和尚がひとりでセリフを話す場面も数々あります。
なかでも「なむはんにぁはぁらぁみぃた」と、でたらめなお経を唱える場面では、一番笑いが起こっていました。
四王天但馬守を演じるのは小学5年生の女子児童
着物を脱いだ衣装も煌びやかです。
加藤、四王天、久吉、三人の気迫が静まり返った会場にただよいます。
眞柴に上着を脱がされる和尚
和尚による滑稽な場面が続く
ここからは、和尚による滑稽な場面が続きます。
緊張感が張り詰めた会場に、和尚の素晴らしい演技によって沢山の笑いが起こりました。
全身を使って笑いを表現
一瞬の笑いに賭ける和尚
素晴らしい演技です。
和尚と百姓が花道を通り、舞台を後にする
百姓役の3人とのコンビネーションも抜群で、
笑いの間のタイミングをよくわかっており、会場を沸かせていました。
真柴久吉(小学4年生)と四王天但馬守(小学5年生)。
いよいよ終盤の場面
四王天但馬守のポーズも決まります。
四王天が討ち取り
加藤に討ち取られ
「討ち取ったり~!」
「あっぱれあっぱれ!」
但馬守と加藤正清の組討ちとなって
舞台袖にはけていき、終了します。
◆
第26回「沖小歌舞伎」終演
沖庭小学校の児童による「白浪五人男」と「絵本太功記 九段目」の2演目が終わりました。
訪れた観客らに最後の挨拶を行う児童らの姿は目に焼きつきました。
演技を終え、先生方より花束の贈呈
26年の歌舞伎に幕を下ろしました。
演技を終え、先生からねぎらいの花束をもらう児童たち。
この瞬間、これまで関わった人々の、26年間の思いの全てが詰まっているのだと感じました。
児童たちが深々と頭を下げながら、静かに幕が引いていくステージ。
いつかまた演じる機会があるならば、公演を行って欲しいと思いました。
児童たちの心の中にいつまでも刻まれて欲しいと思います。
小国町沖庭小学校の生徒は、演技が上手で素晴らしいです。
小学生がこんなにも素晴らしいパフォーマンスを披露することに驚きと感動がありました。
そして、かっこよかったですし、すごく面白かった!
鳥肌が立つシーンが何度かありましたね、本当に。
沖庭小学校の学区の少子化が進み、児童は来年度から統合される小国小学校が異なるため、
これまでと同じように保存会の指導を受けながら、歌舞伎を続けることは難しくなります。
今年度の公演で「沖小歌舞伎」は姿を消すことになります。
沖庭小学校での公演は最後となりましたが、
11月30日(土)、飯豊町町民総合センター「あ~す」で行なわれる「置賜こども芸術祭」に出演くださいます。
開場13:00、開演は13:30となっております。
こちらの公演をもって、本当に最後ということになります。
主催は置賜文化フォーラムで、入場無料となっておりますので、
ぜひお近くの方は「沖小歌舞伎」をご覧になられて欲しいと願います。
詳細は、追ってお知らせいたします。
引き続き、置賜文化フォーラムのHPをチェックいただきますようお願い申し上げます。
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。
○取材日 平成25年10月26日(土)
詳細:第26回「沖小歌舞伎」最終公演
場所:小国町立沖庭小学校(小国町)
○取材協力 古田歌舞伎保存会(会長 斉藤昇平さん)
小国町立沖庭小学校(小杉慶子 校長)
2013.10.31:Copyright (C)
置賜文化フォーラム
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前回の記事では、小国町立沖庭小学校で昭和63年より続いていた「沖小歌舞伎」の最終公演の模様をお送りしました。
前回の記事でご紹介した演目「白浪五人男」は、こちらからご参照ください。
今回は、2演目目「絵本太功記 九段目~山崎合戦の場~」の模様をご紹介します。
小学校1年生から6年生まで、9名の児童による演技です。
(小学1年生:2名、4年生:3名、5年生:2名、6年生:1名)
◆第26回「沖小歌舞伎」最終公演
■沖小歌舞伎
演目:「白浪五人男~稲瀬川勢揃いの場~」
「絵本太功記 九段目~山崎合戦の場~」←今回はこちらをご紹介。
■古田歌舞伎定期公演
演目:「弁天娘女男白浪~濱松屋見世先の場~」
◆絵本太巧記 九段目~山崎合戦の場~
「白浪五人男」の演目のあとは、「絵本太功記 九段目」が披露されました。
「絵本太功記」は全13段からなり、主役の武智光秀が主君の小田春長を本能寺にて滅ぼし、
その仇を討たんとする眞柴久吉と戦って敗れて逃れる途中、小栗栖村の土民の竹槍に突かれ最期を遂げるまでの13日間を物語にまとめています。
作者は、当時の徳川幕府を前にはばかり、登場人物の実名を避けてもじったり、題名もわざと紛らわしくしています。
中央では「尼ケ崎の場」がしばしば上演され古田歌舞伎でも何度か演じられています。
この「九段目 山崎合戦の場」は、羽柴秀吉と明智光秀が山崎において戦った場面を面白く芝居に脚色したものです。
(眞柴)久吉の毒殺に失敗し、自らの刀で討とうととする四王天と、これに対する(加藤)正清と(眞柴)久吉。
そして、そんな緊張感の中にもひょうきんな剣尻和尚と村人たちがとてもいい味を出しています。
真柴久吉・・・羽柴秀吉がモデル。主君の小田春長(織田信長)が、同じ家来の武智光秀(明智光秀)に討たれたので、主君の仇討ちに武智と戦う。
加藤正清・・・武勇に優れた武将で、久吉の家来。モデルは加藤清正。
四王天但馬守・・・武智光秀の家来。豪勇の士である。
剣尻和尚・・・寺の住職。ひょうきんな和尚なので、村の衆には人気がある。
和尚と村人たちとのやり取りに、会場が笑いに包まれます。
和尚を演じるのは、小学5年生の男子児童です。
「絵本太功記」の中では、一番セリフが長く、和尚がひとりでセリフを話す場面も数々あります。
なかでも「なむはんにぁはぁらぁみぃた」と、でたらめなお経を唱える場面では、一番笑いが起こっていました。
加藤、四王天、久吉、三人の気迫が静まり返った会場にただよいます。
ここからは、和尚による滑稽な場面が続きます。
緊張感が張り詰めた会場に、和尚の素晴らしい演技によって沢山の笑いが起こりました。
百姓役の3人とのコンビネーションも抜群で、
笑いの間のタイミングをよくわかっており、会場を沸かせていました。
真柴久吉(小学4年生)と四王天但馬守(小学5年生)。
「討ち取ったり~!」
「あっぱれあっぱれ!」
但馬守と加藤正清の組討ちとなって
舞台袖にはけていき、終了します。
◆第26回「沖小歌舞伎」終演
沖庭小学校の児童による「白浪五人男」と「絵本太功記 九段目」の2演目が終わりました。
訪れた観客らに最後の挨拶を行う児童らの姿は目に焼きつきました。
演技を終え、先生からねぎらいの花束をもらう児童たち。
この瞬間、これまで関わった人々の、26年間の思いの全てが詰まっているのだと感じました。
児童たちが深々と頭を下げながら、静かに幕が引いていくステージ。
いつかまた演じる機会があるならば、公演を行って欲しいと思いました。
児童たちの心の中にいつまでも刻まれて欲しいと思います。
小国町沖庭小学校の生徒は、演技が上手で素晴らしいです。
小学生がこんなにも素晴らしいパフォーマンスを披露することに驚きと感動がありました。
そして、かっこよかったですし、すごく面白かった!
鳥肌が立つシーンが何度かありましたね、本当に。
沖庭小学校の学区の少子化が進み、児童は来年度から統合される小国小学校が異なるため、
これまでと同じように保存会の指導を受けながら、歌舞伎を続けることは難しくなります。
今年度の公演で「沖小歌舞伎」は姿を消すことになります。
沖庭小学校での公演は最後となりましたが、
11月30日(土)、飯豊町町民総合センター「あ~す」で行なわれる「置賜こども芸術祭」に出演くださいます。
開場13:00、開演は13:30となっております。
こちらの公演をもって、本当に最後ということになります。
主催は置賜文化フォーラムで、入場無料となっておりますので、
ぜひお近くの方は「沖小歌舞伎」をご覧になられて欲しいと願います。
詳細は、追ってお知らせいたします。
引き続き、置賜文化フォーラムのHPをチェックいただきますようお願い申し上げます。
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。
○取材日 平成25年10月26日(土)
詳細:第26回「沖小歌舞伎」最終公演
場所:小国町立沖庭小学校(小国町)
○取材協力 古田歌舞伎保存会(会長 斉藤昇平さん)
小国町立沖庭小学校(小杉慶子 校長)