企画展「上杉家の古写真」 展示資料のご紹介 3 :置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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企画展「上杉家の古写真」、好評開催中です(3月21日まで)。
今回の展示の中心は上杉斉憲・茂憲・憲章と三代にわたる当主と、上杉家の家族写真です。
茂憲については、慶応2年に京都で撮影された青年期の姿から、明治4年頃に断髪した姿、華族として活躍した壮年期、晩年の姿、そして葬儀まで、20枚ほどの写真が伝来しています。展示では、第2章で茂憲肖像写真の大部分を年代順にご覧いただけます。
最後の殿様から、英国留学と沖縄県令、そして華族としての姿まで、茂憲の肖像からは、時代の変化を読み取ることができます。
1、京都所司代邸の上杉茂憲1枚
(慶応2年・1866) 8.7×11.3cm
帙に「慶応元年上洛ノ節 所司代邸ニ於テ写影」と書かれています。当時、上杉茂憲(左)は米沢藩士を率いて京都の警備にあたっていました。上杉家関係の江戸時代の写真としては、撮影の時期と場所が分かる唯一のものです。
2、文官大礼服を着た上杉茂憲 1枚
撮影者 G.KOBAYASHI
明治40年〜大正初期(1907〜1916)
22.1×14.0cm
茂憲の肖像として、もっともよく知られた写真です。首には明治40年に授与された勲三等旭日中綬章をつけています。戦費支出協賛の功績に対して与えられたもので、その記念写真でしょうか。同一の写真が10枚以上、上杉家に伝来しています。何らかの記念に配布されたと考えられます。
展示では、茂憲の着ている文官大礼服の現物も展示しています。茂憲の体格をうかがい知ることができる資料です。お見逃しなく。
お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238−26−8001まで
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。