上杉鷹山と学びの時代 みどころ紹介:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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上杉鷹山と学びの時代 みどころ紹介
武芸の振興と藩士の取り組み
いよいよ、会期も2月12日(日)までとなった、コレクション展「上杉鷹山と学びの時代」のみどころ、面白い資料などを何回かに分けて、ご紹介します。
上杉鷹山の下での改革というと、藩校興譲館の設置に代表される学問の振興のイメージが強いかもしれませんが、武士の本分である武芸の振興にも取り組んでいます。今回の展示では、あまり紹介することのなかった、藩士の武芸関係資料についても展示しています。
1、心知流木刀
米沢独自の剣術流派・心知流の品として米沢藩士・中津川家に伝来したものです。木刀には激しい稽古のあとがみてとれます。
心地流は天和2年(1682)、三富流を学んだ米沢藩士・須藤平八郎久利が編み出した流派です。あわせて、同流のものとされる竹刀も展示しています。
資料情報
心知流木刀
江戸時代
木刀 長さ41.0
米沢市上杉博物館
2、武道伝書 3巻
米沢藩士の蓬田政弥が長尾清右衛門景峰から授けられた刀と長刀の伝書です。卜伝末期流という、剣豪・塚原卜伝の流れを組む流派で、石原市兵衛によって米沢にもたらされました。2011年度に寄贈された新収蔵資料です。
長刀の型を図入りで解説した、絵目録と呼ばれるものも含まれます。まるで現代の漫画のようなイラストが目を引きます。
資料情報
武道伝書 3巻
安永8年(1779)8月
米沢市上杉博物館(蓬田家文書)
3、大熊伝兵衛像 1幅
描かれている人物は、家紋などから大熊伝兵衛信次と推定されます。大熊は稲富流の開祖・稲富祐直(一夢軒)に入門し、奥義を極めて米沢藩に定着させたことから、米沢藩における稲富流砲術の祖とされる人物です。筆者の秀有は信次から数えて五代目にあたります。2015年度の新収蔵品です。
上部には鉄砲を打つ際の心構え、極意が記されています。狙わずに撃て、とあり、容易には理解しがたい境地といえそうです。
資料情報
大熊伝兵衛像 1幅
江戸時代(18世紀)
90.6×31.8
米沢市上杉博物館
11、12日は雪灯籠祭りにあわせて、19時まで開館しています。ぜひこの機会に、博物館にお立ち寄りください。
開館しています。ぜひこの機会に、博物館にお立ち寄りください。