上杉文華館「謙信を生んだ一族長尾氏 朝廷を頼りに」:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
置賜文化フォーラム |
上杉文華館「謙信を生んだ一族長尾氏 朝廷を頼りに」
2018.01.30:Copyright (C) 伝国の杜 情報BLOG
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2017年度の上杉文華館は、「謙信を生んだ一族・長尾氏」をテーマに国宝を中心としたゆかりの文化財、貴重な史料をご覧いただきたいと思います。
【展示期間】 平成30年1月30日(火)〜2月25日(日)
長尾氏は桓武平氏の一族で、相模国鎌倉郡長尾郷(横浜市戸塚区)を名字の地とし、三浦氏や梶原氏、鎌倉氏、大庭氏、などが同族です。後三年合戦に活躍した鎌倉権五郎景正や、源頼朝に仕えた梶原政景らは一族です。しかし、鎌倉時代の長尾氏の動向はよく分からないことが多いのが実情です。宝治元年(1247)に執権北条時頼によって滅亡に追い込まれた有力御家人三浦氏に味方していたことから没落し、その後鎌倉幕府6代将軍に就任した宗尊親王に従って、京都から鎌倉に下向してきた上杉氏の家臣になったと考えられています。鎌倉幕府が滅び、室町幕府が開かれると、その重要メンバーであった上杉氏の活躍によって、その家臣である長尾氏も確かな記録にその名をみせるようになりました。
謙信は越後府中を拠点とした「府中長尾氏」と呼ばれる一族の出身です。この長尾氏は越後守護代を代々務めてきました。謙信もまた家督継承とともに越後守護代に就きました。
2017年度 第11回目の上杉文華館は、「朝廷を頼りに」と題し、天文年間(1531〜)に長尾為景が、越後の内乱の戦局を優位に進めるべく、朝廷の権威を求めていったことについて紹介します。戦国時代においても天皇や朝廷の権威は衰えることはなく、列島社会に大きな意味を持っていました。
上杉文華館では、「国宝上杉本洛中洛外図屏風」(複製)も公開しています。
▼ コレクショントーク
「謙信を生んだ一族長尾氏 朝廷を頼りに」
平成29年2月4日(日)
14:00〜
場所: 常設展示室 上杉文華館
※入館料が必要です。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
【お問い合わせ】
米沢市上杉博物館 0238−26−8001