「青春時代」(森田 公一):生涯学習ノート
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「青春時代」(森田 公一)
2010.03.30:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
紫春時代
タイムスリップ
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今回は仕事でなく遊びである
いつもの通り小学校時代の熟男同級生5人が集まる
6年前に卒業後半世紀ぶりに再会した小学校時代の級友である
場所は某カラオケスナック
3000円の料金なのに、ママさんが手作りの夕食を用意して待っていてくれる
煮魚に野菜サラダに混ぜご飯
18時からスタート
食事をしながら近況や家族の話などをする
私のがんについての報告も入る
女性の同級生のSさんの死亡記事が秋田魁に載っていたという話もでる
5人の経歴はサリーマン、高校の先生、とび職などと多様である
1人は独身で孤独死問題を抱えている
2人はまだ結婚しない息子たちの心配を抱えているがあきらめの境地にいるようだ
食事がすむと歌に入る
5人とも歌が好きなだけでなく、結構歌いこなす
もう何回もやっているのでお互いの持ち歌は分かりあっている
30年、40年前に流行った歌謡曲が主であるが、その日の気分で順番を変えて歌っているだけ
「歌は世につれ世は歌につれ」という言葉があるが、69歳にもなると歌う歌にそれぞれの人生への想いが込められてくる
アルコールが廻ってくるにつれて、次第に老人性自己陶酔の世界に入っていく
拍手や手拍子を添えながら、5人が次から次へと歌いまくる様子は次第に熱気を帯びていく
独身のK君はこの日風邪気味で歌えないといって歌おうとしなかった
それで、仲間の1人が気を遣って女性のお客さんにデユットをお願いした
女性は歌ってくれるという
K君の風邪はどこかへ消えてしまって、その後デユットが続いた
次第に他の客さんが入りだす
このスナックは歌のうまい人や好きな人が集まるところで、お客さんのレベルは高い
それを5人の誰かがグループごとに勝手に分けてそれに名前をつけ「ハイ!お次はウサギさんチームですよ」などといって仕切り出す
時間が経つにつれてカラオケの予約がどんどん増えていく
お年寄りにとってはお疲れの時間となり、おやすみの時間がせまってくる
『よし!最後は森田公一の「青春時代」を全員で歌って終わりにしよう』と誰かがいった
すかさず、他のお客さんのリクエストに割り込みで入れて全員が画像の前に揃う
「紫春時代」の熟男5人衆が「青春時代」を歌った
勝手に割り込んだのに他のお客さんたちも手拍子で和してくれる
「たかがカラオケ、されどカラオケ」
69歳の熟男たちにとってはカラオケは、つかの間ではあるが自分が主役の気分になれる時間であり、自分を表現できる場所なのかもしれない
今回も燃え尽きた想いで終わることができた
秋田に住んでいる4人は毎月1回集まって歌っているという
次回5人集まれるのはいつになるだろうか
それまで元気でいよう