大学でのキャリアカウンセリング:生涯学習ノート
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大学でのキャリアカウンセリング
2010.07.28:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
うらやましいですネ
鑑査役だって
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毎週月曜日仙台から高速バスで移動し、午後1時から5時まで担当
相談の内容は今のところは就職活動がメインで進路やキャリア形成の相談はまだ無い
我々が学生の頃の就職活動は学生課の掲示板に張り出された求人票を見ることから始った
志望先を決めたらゼミの先生に相談し、先生が推薦してくれたら受験するという方式であったが、今は学生が自分でインターネットや企業説明会に参加して情報を入手し、自分で選択して受験するやり方である
書類も昔は履歴書1枚でよかったが、今は企業が決めた所定のエントリーシートに記載して提出するようになっている
企業別のエントリーシートは書き込む項目も、スペースも違うので、その都度相手企業を考えながら書き込まなくてはならないので大変である
就職活動の相談といっても、主には志望先のエントリーシートの書き方や、それを基にしての面接の受け方である
山大の学生の志望先は地元企業と国家公務員と地方公務員が多く、○○銀行や△△県、□□市役所などのエントリーシートの添削やそれに基づく模擬面接が多くなる
書かれたエントリーシートを見ると学生のレベルがある程度わかる
抽象的な言葉で、どこかで見たことがあるような文章を書いている学生は、模擬面接してみるとよく話すことができない
自分と向き合って自分を見直し、素の自分を見出してそれを自分言葉で語れる学生は説得力があり印象に残る
学生は厳しい就職状況なので、真剣に臨んできてくれる
刑事取調べ室のような殺風景な小さな部屋でのカウンセリングであるが、熱気がこもる
1人60分の時間はあっという間に過ぎる
相談に来る学生は7割は女子学生であり、真面目な学生が多い
中には在学8年で今年が最後という学生、全国大会で上位にランクされる実績を持つ陸上の選手、40歳を過ぎてから学部に編入してきた女子学生などの異色の学生も混じってくる
あるときは、サークル活動の欄に「ゴスペル」と書いていた女子学生がいたので「どういう役割でしたか?」ときいたところ「○○○○○」と横文字で答えた
「もっと分かりやすく言ってください」と言うと、女子学生は突然声を出してゴスペル特有の伴奏を口にしだした
聞いてみたら「なるほど」と納得できたが、あまりの上手さにそのままずっと聴いてみたいと思った
当然のことではあるが会う学生一人ひとり皆違う
どのような学生に出会えるかとおもうとワクワクしながら学生を迎えることができる
終わるときに学生は「ありがとうございました!」と言ってくれるが、そのときの表情と声のトーンで、カウンセリングがうまくいったかどうかがわかる
そのときには、終わってやれやれという思いであるが、仙台への帰りのバスの中ではいつもああ言えばよかった、こうすればよかったという反省の思いの連続である
この思いはこれからも続くことである
48年前に卒業した母校のキャンパスに足しげく通えるとは思いもしていなかったことである
キャンパスに足を踏み入れるたびに、断片的に昔の学生時代のことが浮かび上がってきて懐かしさがこみ上げる
カウンセリン室は、4年間暮らした「学寮」の跡地のすぐ近くに建っている
カウンセリング室の窓から見る遠くの山々の景色は、むかし「学寮」の窓から見た景色と変わっていない
12畳の部屋に5人で寝食を共にした寮生活も懐かしく思い出される
70歳になったOBに対する最高の贈り物ともいえる
ライフワークとしてこれからもやっていきたいものである