映画「シングルマン」:生涯学習ノート
生涯学習ノート |
映画「シングルマン」
2010.11.19:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
美しい60年代
ジュリアン・ムーア
▼この記事へのコメントはこちら
|
ゲストさんようこそ
合計 2人
■記事数
公開 608件
限定公開 0件 合計 608件 ■アクセス数
今日 1,405件
昨日 49件 合計 1,321,712件 |
生涯学習ノート |
映画「シングルマン」
2010.11.19:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
美しい60年代
ジュリアン・ムーア
▼この記事へのコメントはこちら
|
ゲストさんようこそ
合計 2人
■記事数
公開 608件
限定公開 0件 合計 608件 ■アクセス数
今日 1,405件
昨日 49件 合計 1,321,712件 |
ゲイのパートナーであるが恋愛映画である
主人公は16年間同棲していた恋人を交通事故で亡くした
主人公の心の痛みは深く、心の傷と悲しみは深まるばかり
そこで彼は決断する
勤めている大学の研究室の中を整理し、貸金庫の中身を空にして、自分の死に衣装まできちんと揃える
彼はピストルで自殺することを決めたのだ
だから描写される一日は「人生の一日」でなく「最後の一日」といっていい
その一日を独特な映像と音楽で淡々ときめ細かく描いていく
腕のいい職人芸を観るような美しさであり、画像の切り替わるテンポも小気味よい
監督は世界的に有名なファッションデザイナーであり、異業種からの初参入
主人公を演じたコリン・ファースの繊細な演技もあり、主人公の孤独感や悲しみがひしひしと伝わってくる
(コリン・ファースはこの映画でベネチア国際映画祭の主演男優賞を受賞している)
映画全体に独特の美しさが張り詰めていて、質のいい小説を読むような気持ちにさせてもらえる
エンデングの字幕が出ても20人くらいおった観客は誰も席を立たない
観終わったあと孤独感や切なさのようなものが残り続ける
ホモの世界の描写も自然で美しく切ない
観終わったあと女房は、「主人公の心の痛手は奥さんを亡くしたからだろうと思っていた」と語る
そう思ってしまうような描写であった
帰りの車中、人が人を愛すること、孤独などについて思いを巡らしていた