がんになって −その続き:生涯学習ノート
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がんになって −その続き
2008.07.10:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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7月7日七夕の日、術後1年2ヶ月目の診察を受けてきました
9時前に検査用の採血を受け、約1時間後、その結果が出てからの診察です
検査の結果異常なし
毎月のことではありますが、その言葉を聞いたときには正直ほっとします
腫瘍マーカーなどのいつもの話が終わった後、膵臓がんの転移のことについて聞いてみました
「先生、膵臓がんはどういうところに転移しやすいのでしょうか」
「部位は主に3ヶ所、肝臓と術後の傷跡(内臓)と他の臓器です」
「転移に伴う自覚症状は」
「特にない。腫瘍マーカーに頼るしかありません」
あとはDrが話を続けます
「腫瘍マーカーが変化してきたら対応を考えます。あなたの場合は○○抗癌剤を半年間使いましたので
転移の兆しが見えましたら、残されている2種類の抗癌剤の使用を準備します」と
あまり感じのいい話ではないな〜と思い話の矛先を変えてみました
新潟大学の安保先生(東北大出身)の免疫療法に話を振ってみました
「東北大学は免疫療法はやっているのでしょうか」
「免疫療法はまだ科学的なデーターが少ないので、東北大では行っていない。抗癌剤も治癒率は確かに低いが科学的な裏づけがあるので抗癌剤を主力にしている」と
主治医は抗癌剤を使う気、満々のようです
転移すれば今度はいよいよ副作用の強い抗癌剤(点滴)がお持ちかねです
再発はどうしても防がねば、と思いながら診察室をあとにしました
毎月、帰り際に、入院していた8Fの外科病棟に行ってみます
術後すぐから、点滴ビンを吊るし、まだきつい痛みが残っている体に鞭打って、廊下を歩きました
快復を早めるためです
そのとき8Fの窓からよく街の様子を眺めました
街の様子を眺めながら思いました
普通に営まれている平凡な暮らしがたまらなく懐かしい
平凡なことに本当の幸せがあるのではないか
人は生きているだけで幸せなのではないか
必ず元気になって普通の暮らしに戻ってみせる、と
その気持ちに立ち返るために8Fに寄ってみるのです
入院していた病室を見ながら、廊下を歩き、窓から街の様子を見て帰るのです