術後1年4ヶ月後は・・・:生涯学習ノート
生涯学習ノート |
術後1年4ヶ月後は・・・
2008.09.02:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
まだラストが決まったわけではないよね!
淡々と生きる
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顔をあわせるなり、主治医が先月撮影したCTのコピーを見ていった
『放射線ドクターのコメントに「小吸収域が出現していて、転移の可能性を否定できない」とあります』
「検査の必要がありますからMRIをやりましょう」「1番早い予約で19日で
すが、ご都合いかがでしょうか」といつものとおり事務的に話を進めていく
「先生、転移の可能性は高いのでしょうか」「検査してみなければ何ともいえません」
「MRIで疑わしいとなれば、すぐPETをやります」「抗癌剤は・・・・」
どんどん話は進んでいく
ああ、やっぱり転移かー
心配していたことが現実になって頭が混乱する
初めてガンだ、といわれた時も頭が真っ白になり、目の前の景色が別世界のよ
うになるのを体験した
転移が疑われる、といわれてまたまた頭が真っ白になる
膵臓ガンがしつこいし、たちが悪いといわれているのは知っているが、自分だ
けはなんとか逃れられないかと甘えの気持ちが芽生えていた
ガンですといわれた時は、まずは手術があるではないかと思った
8時間の手術が終えた後に、これでなんとかなるのではないかというかすかな
望みをもってしまった
その甘い思いがあったから、今日までしのいでこれたのかもしれないが・・・
本当の恐ろしさを知らないままに、である
転移が疑われる、という所見を突きつけられた今、まずは主治医の言葉を正面
から受け止めるしかない
これからどうしていくかは検査の結果まちでもあるが、転移宣告を覚悟してい
る
診察終了後いつものとおり手術後入院していた8階に登り、窓から街の景色を
眺めてみた
いつもよりも輝いて見えた