映画「闇のなかの子供たち」:生涯学習ノート
生涯学習ノート |
映画「闇のなかの子供たち」
2008.09.25:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
この映画も・・・
眼をそらすわけには・・・
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「やはりガン再発の疑いがあります」という言葉で「ガーン」ときました
その足で近くの映画館に入りました。「闇のなかの子供たち」と言う映画でし
た。映画の内容でまた「ガ―ン」ときました
日本から地図では20センチしか離れていないタイでの子供の人身売買や幼児売
買春、臓器移植の映画です
タイ在住の新聞記者(江口洋介)やNGOの女性職員(宮崎あおい)などが事実
を暴こうとして必死に行動しますが問題の根は深くて大きく解決の兆しも見せてくれません
それどころか、後半のシーンでは新聞記者自身が小児性愛者であったことが映
し出され、結末は自らの命をたったところで終わっております
日本人が絡んでいる幼児売買や幼児売春、そして生きたまま提供される臓器を
買っての臓器移植などがこれでもか、これでもか、と映し出されていきます
醜い白人の姿もアップで映し出され、反吐がでるような思いを味わされます
人間の醜い部分、闇の部分を見せ付けられます
監督は、原作梁石日の「闇の子供たち」にほれ込んで映画化を目論んだ「どつ
いたるねん」「魂萌え」の骨太の坂本順治です
俳優も江口、宮崎のほか、妻夫木聡、佐藤浩一など原作、映画にほれ込んで出
演したとか
そんな坂本監督の熱き思いは伝わってきますが、少しやりすぎの感もあります
また一部には事実でない部分もあるという批判も聞こえてきます
ラストシーンに近い部分での新聞記者自身が小児性愛者であったという流れ
は、前半の流れを断ち切ってしまうようにも思われ、もったいない気もしました
監督の意図がよくわかりません
私は7年ほど前に次男と2人でタイ旅行しました
バンコックの新宿歌舞伎町といわれる夜の繁華街に行ってみました
ガイドの案内で映画に出てくるような女性目当てのクラブのような店をちょっ
と覗いてみました
太った白人が一杯いました。日本人もいました
この映画を観てそのときの情景が思い出されました
ああ、あんなところにあの薄汚い小児性愛者がたむろしていたのか
あの街で子供達が薄汚い大人たちの犠牲になっていたのか
そのときはこの映画に映し出されているようなおぞましい出来事には眼がいっ
ていませんでした
重たい映画ですがまずはしっかりと見届けるだけでもいいのではないでしょう
か
それだけでも充分な映画です