思いがけないお誘い:生涯学習ノート
生涯学習ノート |
思いがけないお誘い
2009.11.19:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
いい出会いをなさいましたね。
年だからでなく・・
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Sさんは私が定年まで勤め上げたD社の社員であったが、6年(?)前に辞職して別のT社に入った方である
10年ほど前、まだ現役のころ、入社5、6年目の若手社員の集まりに招かれて参加した
その席でSさんから会社を辞めたいという相談を受けた
Sさんとは上司、部下の関係では無かったが、私がキャリアカウンセリングの勉強中ということで相談してくれたと思う
Sさんは営業成績抜群で会社の評価も高く、将来を期待される若手のトップクラスになっていた
そのSさんに辞めることを薦めたことを覚えている
SさんはD社を辞めてT社に入った
D社を辞めたSさんとはその後年賀状で近況をやり取りするくらいであった
そのSさんからの突然のお誘いであったのだ
突然の電話にびっくり、うれしい、懐かしいという思いを抱えながら何の準備もなしに出かけてみた
集まったのはSさんのほか、T社仙台支店の若手社員2名とSさんと一緒に東京から来られた同業(医薬品)A社の人材開発センターのBさんの5名
Sさんは人材開発部の中で「私がやる」というプロジェクトの事務局長の仕事もしていて、その活動内容の説明からスタートした
「私がやる」プロジェクトはT社グループを対象とする「自然発生型の組織風土改革をテーマとした草の根運動」と紹介
ビジョンは「行きたくて仕方ない会社」となっていて分かりやすい
Sさんの話の中に「五感塾」や「草の根リーダー塾」という家族を含めての社内外、老若男女を問わないメンバーによる集会〔塾〕の紹介があり、内観、自己開示、異体験、素直、無意識などのキーワードが次々に飛び出してくる
さらには「会社によりかかるのではなく、自分の足下で実践する」「自分も出る杭になる」「家族と一緒に成長する」などというフレーズも紹介される
普通の人材開発担当者からは期待できない活動内容や言葉や文章が次々に紹介される
このプロジェクトはSさんらしい独自の人間観、組織観に立脚したに非常にユニークな活動であるような気がしてきた
理解が追いつかないまま聞いているうちに、このプロジェクトの狙いは「個人がより豊かな生き方を目指し生きていくことが、組織に対しても活力を与える。そして活性化した組織が個人に活力を与える」というようなことになるのではないかと勝手に思い始めていた
そしてこの狙いはキャリア形成にも通ずるところがありそうだと思うようにもなっていた
Sさんはこの活動について某研修雑誌にも投稿している
今回東京から仙台まで来られたA者のBさんは、雑誌に投稿された記事を見て関心をもたれこの仙台の集会の見学にきたそうである
BさんはA社で人材開発センターのマネジャーを務めているが、A社のリーダー(管理職)の育成についての課題を持って、この会に臨んでいることを熱心に話してくれた
今回同席された若手二人は入社2年目と5年目の社員であるが、社外の人がいるにもかかわらず自己開示的な現場からの発信をしてくれた
私も医薬品業界での営業活動の経験を持っているし、今若者のキャリア形成にも携わっているので発言をさせてもらったが、時代錯誤の発言をしたのではないかと気にしている
終了後懇親会になった
会ったばかりのメンバーであったが、いろいろな話ができたように思う
現役時代の気持ちに立ち返ったような気持ちがした
今までキャリアに関して携わってきたことが活かされたような気がする
70歳近くになっても若者を交えたこのような場に臨めることは正直うれしい
Sさんが大事な仕事の会なのにお誘いの声をかけてくれたことに感謝している
前述したように「私がやる」プロジェクトと私が取り組んでいるキャリア形成とは根っこのところでつながるような気がしてならない
これからも何らかの形でつながっていければうれしい