映画「おくりびと」:生涯学習ノート
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映画「おくりびと」
映画館は平日の昼と言うのに70%くらいの入り
映画が始まって、半ばくらいにさしかかったころからでしょうか、あちらこちらか
らすすり泣く声と鼻水をすする音
かくいう私の二つの目にじわーっと涙がにじんできて、やがて、ぽろり、ぽろりと
隣の女房はハンカチを目にあてたまま
胸の奥底から涙がせりあがってくるような映画、涙をこぼしながら笑ってもいる映
画、静けさのなかに凛としたものを感じる映画、家族という人間のしがらみの奥深
さと切なさを感じる映画
そしてなんといっても「死の荘厳さ」を感じる映画です
今まで出会ったことがない不思議な映画でした
「納棺師」を主人公にした映画です
モックン(本木雅弘)扮する若き「納棺師」ベテラン社長(山崎努)の指導のもと
に、一人前の「納棺師」になっていく物語です
「納棺師」という職業に対する自他からの偏見(といっていいかどうか)に襲われ
ながらも、実際の仕事を通して感じてしまう「納棺師」という仕事の魅力
それは人間の死と言うものに対する畏敬の念から湧き出てくるものかもしれません
静けさのなかに厳かさと可笑しみを潜めながら映像は淡々として進みます
「納棺師」の所作がこれほど美しく厳かなものであることを始めて知りました
舞台は庄内です
庄内の冬を基調にした景色が人の死にたいしての切なさを引き出します
音楽は宮崎 駿のアニメの音楽を担当している久石 譲です
「納棺師」はチェロ奏者でもあるのです。チェロの音色が耳に残ります
「納棺師」の妻は広末涼子、そのほか余 貴美子、吉行和子、笹野高史などのベテ
ランが固めております
世代や性別を問わずこの映画にはそれなりにいろいろなものを感ずることができま
す
この映画では女房よりも私の方が心の涙を流したような気がします
この映画には「男としての思い」(夫、息子、父親)が一杯つまっているような気
がするからです
2008.09.21:Copyright (C)
年だからでなく年がいもなく
楽しみにしています。。。
もうご覧になられたのですね。
こちらではまだ上映されず、待ちわびているところです。
納棺師・・・。
すばらしい仕事だということを映画(のメーキングでですが)から教えられました。
一人で静かに観に行きたいと思っています。
2008.09.24:やまぐち [
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泣き笑い…
「納棺師が天職」という台詞に無駄に反応してました(笑)
脚本の小山薫堂に注目してましたが、時に生々しい表現があってドキリとしたりして、素晴らしい出来栄えの作品でした。
涙とともに清々しい気持ちで観終えて、山形を舞台(ロケ地は酒田や鶴岡)にしたこういうテーマの映画が国際的な評価を得るということが何より嬉しいことでした。
もともと、役者として納棺師に憧れたモックンがこの企画の発案者というのが驚きです。
2008.09.24:ひだまり [
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役者の力
ひだまりさん、やまぐちさん、コメントありがとうございました
この映画の出来栄えには、脚本の力もさることながら、役者の力が大きく影響しているように思いました
本木、山崎を筆頭にして広末、橘、吉行、笹野の面々がはまり役という感じです
特にモックン
彼の年齢不詳のような雰囲気、独特な優しさ、陰りなどなど
彼が発案者ということは、彼のなかに納棺師的な感性、哲学を秘めているのかも
広末はデビュー当時の輝きが一時期薄くなってきたように受け止めていましたが、この映画の広末はまた違った輝きをしてきたよう
やまぐちさん、楽しみにしてください
2008.09.25:長朗 [
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