ある再就職支援セミナーの講師役:生涯学習ノート

生涯学習ノート
ある再就職支援セミナーの講師役
担当が4日間にわたるセミナーの講師役を3ヶ月ぶりに務めた
1日は午前中で終わりであるが、あとの3日間は10時から午後4時までの5時
間なので体力的に結構ハードのセミナーである
対象は前職がホワイトカラーの方々33名

会場へ行ってみるといつもよりも人数が多い。いつもは24,5名であるが今回
は33名である世の中がさらに厳しくなってきた現象の一つなのか
会場に入ると女性が5名、年齢は40歳から60歳までばらばらであるが、真面目な雰囲気を感じる

テキストに従って「自己資源特性の振り返り」、「キャリアシートの作成」、
「再就職事例に学ぶ」「面接の準備と演習」と進めていく

大部分は予期せぬ「転機」を押し付けられ、気持ちの整理がつかないまま、不
安と焦りを抱えながらこのセミナーに臨んできている
そのような方々に突然に「自己理解」(自分を見直す)ための「アセスメン
ト」(査定)や「振り返り」、「棚おろし」の難儀な作業をしてもらう
予期せぬ作業を押し付けられて戸惑いと困惑を感じながらも皆さん、黙々と作業を進めていく

求職活動を大変とは思っていても、これほど密度の濃い大変な作業をさせられ
るとは思ってはいなかったはず
従って作業をお願いする前に、なぜこの作業をするのかをできるだけわかりや
すく説明することに心がける

求職活動のポイントは自分を見直すこと、「自己理解」(自分探し)にあるこ
とを強調し、何度も同じ話を繰り返す

私のセミナーのポイントは3つ
1・自己理解   2・○○観(人生観、価値観、仕事観など・哲学的なもの)3・いきいきわくわく感
この3つを柱にし、事例を交えて納得が行くように話すことに心がけてみる

「仕事探しは条件探しだけでなく、自分探しから」とか「仕事選びは人生選び」
「あなたの人生観は?」「あなたの価値観は?」「あなたのライフプラン
は?」などと何度も話してみる

単なる再就職支援セミナーだ、与えられている時間も少ないのだ、と考える
と、ハウツーを中心にして話せばいいのであるが、ついついいつもの癖がでて
根っこのところ、つまり自分観、人生観、価値観、仕事観などのところに入り込んでしまう
受講生一人ひとりが今までの自分の考え方やり方を変えて求職活動に入り込ん
でもらいたいと思う

聞いている受講生の方々も最初は戸惑いと困惑の表情をみせながら聞いている
が、なんども繰り返して話すものだから、少しずつ理解と納得の表情に変って
いく方も出てくる

『遠回りするようで近道』である
受講生も今はピンときてなくとも、求職活動をしていくなかで気がついてくれ
ればいいと思いながら目線を高くしたまま話し続ける
就職活動を通して、それぞれが成長していけるような活動をしていってもらいたい
そういう活動が出来る求職者が早く決まっていくような気がするのである

最後の日は『模擬面接』である
4人ずつの編成で、面接者、被面接者、観察者の役割をお互いに果たしていく
33名全員が被面接者になって一生懸命プレイする。緊張と笑いと熱気が会場に
かもし出される
体力的にはつらい一日であるが受講生の一体感と不思議な充実感を感じた一日であった


手前味噌の話を聞いてくださった受講生の皆様に感謝

受講生33名の再就職が一日も早く決まってくれることを祈る


2008.11.15:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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