定例勉強会:生涯学習ノート
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定例勉強会
2009.08.25:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
デイドリームビリーバー
恥ずかしながら
デイドリーム・ビリーバー
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出席者12名
途中2名のカウンセリングを挟んで10時半から5時まで
今月の対象課題は価値観、能力、性格、興味・関心など
いつの通りそれぞれの課題について各人が現場で使用している資料・ツールについての解説と意見交流から始まる
それを受けて、某団体で行うカウンセリングのクライアントを想定しての独自のツール作りに入る
キャリア形成は自己理解をベースにして進められるが、自己理解という概念がわかったようでわからない。しっくりとこない
歌手の小椋 佳は「自己理解はたまねぎの皮をむくのと同じで、むいてもむいても芯はでてこない」といっているが、戦後の教育で育った人たちには自己理解ということに関しては疎いような気がする
というよりも個人や自我意識に弱い日本人には苦手な概念かもしれない
だから自己理解の基本である「価値観」においてもそうである
再就職支援セミナーなので「あなたは今何を大事にして生きていますか」と問いかけてみても、明快に答えられる人は少ない
自分の価値観の代わりに会社の価値観や世間体などを大事にしながら生きてきてしまった人も多いのではないか
だから定年になって会社の看板がはずされると価値観が占めるべきところが空っぽになってしまっている
戦後の物不足のときに植えつけられた物中心の価値観も、心の時代などとはいいながら、いまだ物の大事さを引きずって生きているのかもしれない
「能力」もそうである
1生1社、年功序列のなかであいまいな評価制度のなかで、社内価値の物差しで評価されてきた人たちに、市場価値、汎用性のある能力などといってもぴんとこない
1つの会社でまじめにやっていれば年とともに給料が上がっていく仕組みのなかで育ち、個人の評価も上司のさじ加減で按配よくやられてきた人たちは、「あなたの世間で通用する得意技はなんですか」と問われても急には答えられない
「会社に聞いてくれ」といいたいのかもしれない
聞かれた会社も会社の都合のいいように育て利用してきたのだからその人の得意技などわからないだろう
今自民党政権の終わりが言われているが、その原因は55年体制の歪めにあるといわれている
個人がより豊かな生活を目指すために必要とされているキャリア形成においても同じようなことがいえる
「自分の人生は自分の力で切り拓かなければいけない時代」になってきているのに、個人を取り巻く組織環境や仕組みには旧態然とした曖昧模糊な慣習や制度が数多く残っているような気がする
勉強会はそのような背景を考慮に入れながら、アメリカから直輸入されたようなキャリア形成というものについてよく咀嚼してからそれを必要とする人たちに与えられるように取り組んでいきたい
キャリアカウンセラーと称する人たちがキャリア形成に関しての理論や手法について理解納得をしたうえでそれぞれの現場において展開していくべきであろう
ということで現場にマッチングするようなツールを創り上げていく方向で進めている
メンバーの体験と智恵を活かしてできるだけ現場にマッチングした方法を生み出すために試行錯誤である
メンバーは30代から60代までの男女半々の構成である
高校生の進路指導、若者就職支援、ハローワークの窓口相談、中高年齢者の就職支援など現場で活動しているメンバーも多い
その現場から、いろいろな意見が披露され、交流する
キャリアは多くのものがアメリカからの引き写しである
日本にはなかったものだけに広まってきているとはいえまだ社会的に広く受け入れられてはいない
キャリアといわれれば「仕事」と受け止めてしまう人が多いなか、キャリアは「人生の生き方そのもの」というライフキャリアの考え方の理解と納得を得ることから入っていく
最近は小学生からキャリア教育が始まってきているし、行政のなかに組み込んでいる市町村も出始めている
これからの時代が組織の時代でなく個人の時代であるとすれば、1人ひとりが自立・自律の行き方を目指していかねばならない
個人が強くなることによって組織が強くなり、そのような個人がより豊かな生きやすい社会を構成していくのであれば、今後キャリア形成というのはもっと重視されてしかるべきである
そのために日本の組織風土や地域社会にマッチングしたキャリア形成のやり方を目指して会員一同で勉強会を続けていきたいものである