再就職支援のカウンセリング:生涯学習ノート

生涯学習ノート
再就職支援のカウンセリング
25日○○主催で「正社員雇用に向けたカウンセリング・相談会」というセミナーが行われた
1時間の講演を挟んで,個別カウンセリングを行う相談会である
そのカウンセラーとして仲間8人と共に依頼された

10時から2名担当した
最初の相談者は57歳の男性Aさん
早期退職制度に応じて退職し、1度再就職を果たしたが、解雇され失業中
主訴は、就職活動しているが思うように就職活動が進まず悩んでいる。今後の活動のやり方について相談したいということ

顔を合わせたら両方から「あれ!どこかでお会いしましたよね」という言葉が飛び出した
「先生!」という言葉で、2年前に再就職支援セミナーの4日間コースで受講生であったAさんを思いだした

大手企業で豊富なキャリアを培った方であるが、そのキャリアが災いしてうまくいってないような話がでる
もう1度卸しをやって、求人側の人材ニーズを掴んで売り込める材料を絞り込んで書類に書き直してみることを勧める
年齢に対する不安も口にするので、60歳近くでも就職が決まっている事実を挙げて勇気付ける
偶然の再会の喜びもあって、終わりころのAさんの表情は気持ち明るくなったように感じられた

11時からは27歳の男性Bさん
主訴は就職活動しているが、日に日に就職活動に熱が入らなくなってきている。能力や体形、容貌、性格など全てに自信が持てなくなっているとも言う
子どもときからいじめにあい、高校卒業して正社員ではいった会社の工場でもいじめられてきた。そのため人間嫌い、人間不信に陥っているとも言う

体形、容貌とも本人が気にしているほどおかしくないのだが、本人は自信がないの1点張り

職業訓練や再就職支援セミナーなどもすでに受けているが、就職活動にうまくつながっていないようである
話は全て自己否定的な話になり、こちらでまじめさとか我慢強さなどのいい点を見つけて話してみても受け入れようとはしない
就職活動に行き詰る若者が示す共通的な行動、思考パターンである

もう少し自分を肯定的にみることや精神力の必要性などを話したくなるが、まずは聞いてみることに徹してみた

自分について1生懸命に話してくれる
こんなに自分の話を聞いてもらえたのは初めてという
カウンセリング終了後行きつけの○○ハローワークでも話を聞いてもらえるようにと待機している労働局担当者につないでみた

自分でも「うつ」かもしれないと話していたが、誰にも相談できずに1人で抱え込んでしまい「うつ」状態になる若者の失業者が増えてきている
就職活動の前にメンタルの面でのケアが必要なのだ

会場には雇用能力開発機構と労働局と県の3団体も待機して、カウンセリングとは別の形で相談に応じてくれていた
相談者に対するワンストップ・サービス支援体制である

今後このようなカウンセリングへの要望は増えてきそうである
就職への道を阻む壁は厚く大きい
カウンセリングを通して少しでもお役に立つように最善を尽くしたい



2009.10.27:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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