まなぐの力 :生涯学習ノート
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2010.01.19:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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昨年の高校野球で旋風を巻き起こした花巻東といえば、西武入りした菊池投手を思い浮かべる
だがもう1人思い出されるのが2番中堅の佐藤選手である
昨年の夏の大会をテレビで観た人は覚えているはず
いつも大声で見方を鼓舞し、155センチの小さな体生かして敵をかき廻した選手である
河北新報は宮古市河南中の体の小さい佐藤選手を花巻東の野球部に入部させたいきさつについて次のように書いている
『佐藤選手の「何が気に入った」のかという問いかけに対して花巻東の佐藤監督は「目です」と答えたという
佐藤選手は4歳のときに父親をなくし母親から姉と妹の3人きょうだいとして母親に育てられた
そして本人自身、子どものときは病弱であったという
佐藤監督はまだ34歳の若い監督であるが、佐藤選手の目を見て、小さな佐藤選手のなかに鍛えていけばチームに貢献できる力があることを見出したのであろう』というような記事であったと記憶している
母親の期待と励ましに応えるために佐藤選手は小さな体に鞭打って、必死になって野球に取り組んできたに違いない
そんな佐藤選手の目を見て反応した監督の目も輝いているに違いない
今も選手の目をみながら選手を育てていることだろう
再就職支援セミナーで「面接の受け方」の話をするとき第一印象が大事、特に目が大事であることを強調する
「目は心の窓 目は口ほどにものを言う」の通り、どんなにうまく言ったつもりでも目に力が無い人は求人側から見破られて採用されないよ、と話す
中高年齢者では、大手企業出身者や学歴の高い人が目力をもっているとは限らない
それまでの人生で自分らしさを大事にしながら生きてきた人、これからの自分の人生を考えている人、就職への意欲の高い人、そしてそれらをきちんと語れる人の目には力がある
模擬面接をしてみると目がしっかりしている人がしっかりと受け答える
若者も同様である
就職するためのハウツーをいくら学習しても必ずしも目は輝かない
就職活動を基にして、必死に自分に向き合って、自分の人生観や仕事観などについてつたなくても語ろうとする若者の目には力が宿り顔が輝く
毎日の生き様が目の力を左右していくのだ
映画や演劇が好きでよく観にいくが役者の力の差は目にあると思う
役者は目で勝負なのである
目の力で最高と思えるのは香川 照之である
今年から始った大河ドラマで岩崎弥太郎を演じているが、目の力と顔の表情で演技以上の何かを観る人に訴えている
政治家の力も目力で読みととれるのではないか
ここ数代の首相の目力は支持率の低下とともに衰えていったのがテレビの画面を見ていて良く分かる
最近の鳩山首相のぶら下がり時の画面で見る目力の衰えも気になる
だんだん弱まっていくような気がしてならない
そういう自分の目力はどうなのだと問いかけてみる
輝いていなければ、輝くような生き方を模索していくだけ
がんとうまくやっていくためには目が輝いていないといけないのだ
うまくやっていけば目は輝いてくれるはず
まずは何事にもきちんと向きあうことが必要と思っている