猛暑のなかの家族旅行:生涯学習ノート
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猛暑のなかの家族旅行
2010.08.09:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
良い旅だったようですね
家族旅行
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次男夫婦とそのうちに墓参りを兼ねて秋田へ行ってみようと話しは、話しだけで終わっていた
すい臓ガンが肝臓に転移したと分かったとき、次男夫婦との墓参りを急ごうと思った
せっかちじいじいと言われているが今回は分かってもらえそうな気がした
次男も、せっかちに竿灯最終日の6日(金)の休暇を取ってくれた
5日の6時過ぎ次男の車で出かけた。要した時間3時間で到着が9時。実家についてから義姉と姪と語らう。語らいは12時過ぎまで続いた
6日は男鹿半島を見物
猛暑のなか寒風山を観て、入道崎、戸賀湾、なまはげ館などを巡って歩く
寒風山、入道崎は何度も行ったところ。昔の景色のままであるが観光施設もそのまま
なまはげ館は初めて
戸賀湾は中学生と大学時代に友人とキャンプした懐かしい場所
中学生時代のことを思い出し、女房、次男夫婦に語って聞かせる
5時半からたまたま姪の1周忌で秋田へ来ることになった札幌の兄夫婦と会食した
ガンが転移したことを非常に心配してくれていたが、実際の顔を見ると予想以上に元気そうなので安心してくれたようである
7時半から竿灯見物である
2000円の桟敷席券を購入していた
7時から入場行進が始る。聞き慣れたお囃子の音が祭りのうきうきした気分を駆りたてる
7時半に合図で一斉に竿灯があがる
夏の夜空にあがる竿灯の明かりは壮観でありロマンチックである
竿灯は子どものころから親しんできた
竿灯のお囃子が響き渡り、町々で繰り広げられる練習風景は、夏の盛りの時期を印象付けた
竿灯が終わるともう秋へ向かうというさびしさと、祭りのもつ特有の寂しさが重なってセンチになっていた当時の子ども心が思いだされる
今まで何十回と観た竿灯は、立ち観か歩き観であったが、今回初めて桟敷席からの見物
桟敷は初めて竿灯を観る県外からのお客さんで一杯である
妙技に感動すると拍手と賞賛の声で反応してくれる。それに演技者が手をふって応える
今まで観てきた竿灯では気づかなかった竿灯の場面である
次男夫婦もそのなかに混じって拍手や歓声の連続なのでいつの間にか同じような反応をしていた
女性が参加していることに気づいた
さすが竿灯の演技にはまだ参加していないが、笛や太鼓のお囃子には多数参加している
また小学生や中学生なんどの子どもや若者の参加も多い
子若と称する小さな竿灯には小学校名での参加が多かった
若者の参加はこれからの後継者育成にも繋がるし、町内会としての参加は地域共同体意識の醸成につながっていく
桟敷席の目の前に繰り広げられる竿灯の妙技を座ったままで堪能して終わったのは9時
7日は墓参りをした
育ての家のお墓と実母が眠るお墓の2ヶ所である
実母は秋田から1時間半離れた地に眠っている
十文字ラーメンを食し、自分が生まれた増田町の昔からの「蔵」の見物をし、漫画家矢口高雄氏の記念漫画館を見物
見物していたらちょうど矢口氏が来られた
次男は漫画を買ってサインをお願いしたら、漫画を描いてくれた
小安峡温泉に泊まる
露天風呂にはいるとせみの声がうるさいくらいに聞こえてくる
短い命を惜しむかのように懸命に鳴く声がガンを病んでいる我が身に沁みてくる
翌日小安峡の峡谷見物
200段くらいある石段を下ってから見物し、それからまた登らなければならない
暑さと、温泉の熱気と、階段を登るために、道路に辿り着いたときに、汗びっしょりで動悸が激しくなる
ベンチで一休みしていたときである。突然意識が朦朧としだした
「おとうさん、おとうさん!」と呼ぶ嫁さんの声が遠くから聞こえる
軽い熱中症になったのだ
あとで聞くと、体がぐらり傾いて前へ倒れそうになったのであわてて嫁さんが支えてくれたそうである
そのまま倒れていれば顔面殴打していて一大事であった
顔が青くなって、体が震えだしたともいう
近くで見ていた看護師さんと思われる方は「救急車!」と声をかけてくれたそうである
機転を利かせた嫁と女房が水を飲ませ、をわきの下や首の後ろに凍らせていた保冷剤を差し込んで体温を冷やしてくれたおかげで、次第に意識が回復していった
暫く休んだあと、仙台に向かった
3泊4日のささやかではあったが念願の家族旅行であった
自分にとっては墓参りができたことが最大の喜び
次男夫婦が義姉や姪と会えて交流ができたことも良かった
偶然にも札幌の兄夫婦とも会えたのも大きな収穫であった
観光でいえば、竿灯見物が最高であった
次男の嫁さんがことのほか喜んでくれたことがうれしかった