映画「ハナミズキ」：生涯学習ノート

買い物ついでに観た映画
入ってびっくり、女子高生で埋まっている
孫たちに囲まれて観ているような気分になる

映画は、女子高生が好みそうな映画で北海道の道東で知り合った女子高生と男子高生の初恋から始るラブストーリー物
女子高生は早稲田に進み、男子学生は家の漁船に漁師として乗る
道東と東京の遠隔恋愛が進むが、破局を迎える

女は英語を生かしてニューヨークへ、男は家が破産し船を手放す
女はニューヨークの同じ職場で働くカメラマンの大学の先輩と結婚を約束するが、そのカメラマンは取材に行った戦場で死んでしまう
男は妻と離婚し、マグロ漁船に乗る

その２人は女カナダの漁町で期せずしてすれ違いになる
その漁港は女の生まれた地であり、道東にある灯台と同じような灯台がある漁町
その２人を取り持ったのは昔、男が女にクリスマスプレゼントとして贈った手作り漁船
脚本を甘く、ロマンチックに仕上げて女子高生を喜ばせてくれる

舞台も道東、東京、ニューヨーク、カナダとうまく設定
美しい景色がふんだんに出てくるし、主題曲もいい
一青が歌ってヒットしてカラオケでも歌われているという
女子高生が観に来るわけである

最後は道東に帰った女の実家に男が訪ねてきて、⒑年かけた本気の愛が成就し、めでたしめでたしで終了

甘い、甘いシナリオであるが、気がついたら結構本気になって観てしまっていた
じじばばにとって、初恋の思いでは遠いものになってしまったが、映画を観ながらチョット思い出す
隣の女房もひょっとしてひょっとしているかも
女子高生向きの初恋映画であるが、枯れススキノじじばばにとっても妙な刺激剤になりそうな純愛物語である

老いると子どもかえりするという
じじばばも子どもかえりしてしまって、自分の初恋時代のことを思い浮かべたりするかもしれない

じじばばのいるところでこの映画を上映してみたら案外受けるのではなかろうか
映画を観た後、自分の初恋談義をするというのはどうであろうか
ボケ防止になるかもしれない

ハナミズキはアメリカ贈った桜の返礼としてアメリカからおくられた植物で、花言葉は「返礼」「私の思いを受けてください」だそうである
女の実家の庭に植えられているハナミズキがラブストーリーのポイントで登場し、画面に花を添えてくれる
桜のような花びらが女と男をつなぐ小道具として登場する

観終わったあと女房は「若い人向きの映画だったね」という
子どもかえりはしていなかったようである