入院日記 その7:生涯学習ノート
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入院日記 その7
2010.10.16:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
退院おめでとうございます
つき
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看護師一人ひとりが明るく親切に声をかけてくれる
医師も手術に関しての説明は懇切丁寧になったし毎日のように病室に入ってきては声をかけてくれる
どうしてそのようになったのだろうかと不思議に思っていたが、答えの一つが見つかった
病棟の廊下をウオーキングしているとき、ある賞状が目に入ってきた
入院している8階の病棟が、昨年度の大学内の「医療の質向上に関する活動報告会」でBest Practice賞を今年の3月に受賞していたのである
病棟のスタッフ全員で、組織的に患者のための医療の質の向上に努め、その成果が認められたのである
今回の大会が2回目となっているから、ちょうど3年前から取り組んでいることになる
3年間かけて取り組んだ成果が患者にも伝わってくるところまで向上したのだ
とかく冷たい印象を与えがちな大学病院であるが、このような活動を通して患者へのサービス精神が養われ、具体的に行動に表れていることは喜ばしいことである
退職後3回の入院でお世話になっていたが今回も女房にはお世話になった
毎日1時間かけて病院通いをしてくれこまごまとした世話を続けてくれた
お世話になることに慣れてしまい、いつのまにかこちらが早く死ぬものと決めて、死に水をとってもらえるものと思い込んでいる
重い通りになるとすれば女房が一人暮らしをすることになりそうである
病になった場合の女房の世話をどうするのか、女房の死に水の取り方についてどうするのか、成り行きにまかせるわけにはいかない
子供と孫たちも応援してくれた
成長した孫たちも手紙やメールそして携帯電話を使って応援のメッセージを送ってくれた
病院からもメールと携帯電話を毎日のようにした
いい気晴らしとなった
家族の絆は強くなったような気がする。家族の存在のありがたさを強く感じた入院であった
友人からの応援も身にしみた
ちょうど秋田での同級会と入院日が近くなったせいもあり、中学校、小学校時代のミニ同級会が激励会のようなものになった
退院後、全員にメールや電話をしたが喜んでくれた
仲間からも励ましと見舞いをもらった
メールだけでなく何人かは毎日のようにように病院まで見舞いにきてくれた
会社人間は定年後会社の看板を降ろすと孤独になりがちであるが同級会や有志の会に参加することによって多くの友人、仲間作りができた
定年後に趣味三昧の道を選ばなくてよかったと思う
今回の手術はつきもあって予想以上に順調に進み、術後の回復も早かった
すい臓がんが肝臓に転移した場合は、手術が成功しても100%に近い率で再発することが分かっている
しかも再発後の治療効果はあまり期待できないときている
抗がん剤が効かないとなれば医師も打つ手はなくなっているのが実態である
だから今回の手術については、退院後の半年から1年をどうクリアするかが最大の課題として臨んでいた
手術後のことのほうが重要なのである
今後の治療方針については、がんの組織検査などをもとにしてこれから相談していくことになる
主治医が勧める抗がん剤やその他の西洋医学的な治療にも主治医とともに挑戦するが、今までのデーターでは有効率は低い
だから主治医が勧める治療以上に、従来から行っている代替医療への自分なりの挑戦が必要である
自分の自然治癒力を信じて早速新しい食事療法、運動療法、メンタル療法に取り組み始めた
やり続けるしかない