「人の持つ職業問題」でなく「職業問題を持つ個人」:生涯学習ノート
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少し長くなりますが全文をそのまま紹介させていただきます
『今年1月20日の某所でのセミナー後にご相談申し上げた○○です。
昨年8月に仕事をする気力を失い会社を退職してから、長いこと自信喪失から仕事に就く意欲を失っておりました。
しかし、先生から「自分の経歴を整理して、できることを会社に売り込んだらいいのではないか。」と心強い助言を頂いたのを切っ掛けとして、遅ればせながら職務経歴書を整理し、徐々に前向きな意欲がでてきました。
そして、このたび再就職先が決まりました。
前職と同様なメーカーで、社員は100名、通勤には便利です。出来て2年しか経っていない会社なので、これから諸規定や諸制度の整備が必要です。社員も増える予定です。知人の紹介によるものですが、先方の工場長も私の経験と人脈などを買ってくださったようです。
こうして再就職先が決まってみると、これまで気力を失って悩んでいたことが嘘のように消え、世間の人と同じように仕事につけることに喜びを感じています。
将来は、産業カウンセラーに挑戦してみたいなと思っています。
落ち込んだときは、やっぱり人と出会って、人から意欲をもらうことは大切なことですね。
そのためには、チャンスを逃がさないためにも、この人の話を聞きたいと思ったら、強引と思っても、まず勇気を出して、話し掛けてみることですね。
先生には、お忙しいところ、親身になってアドバイスを頂き、本当にありがとうございました。
取り急ぎ、ご報告申し上げます。』
主訴は下記のようなものでした
『○○会社で総務課長としてリストラ業務を行った。リストラ実施後メンタル的に不安定になり、自分も依願退職した。
1年ほど経って再就職をしようと思い、就活を始めたが自分を売り込む意欲がわかない。意欲をとりもどすと同時に売り込むすべを身につけたい』
クライアントの話を暫く聴いたあと、リストラ業務のトラウマ減らしになるような話とセミナーの内容のなかでクライアントが使えそうな売込み方法を簡単に話してみました
そのクライアントが紆余曲折を経て今回再就職に成功したというメールを送ってくれたわけであります
クライアントはうまく行った要因として『「自分の経歴を整理して、できることを会社に売り込んだらいいのではないか。」と心強い助言を頂いた』ということを記しているが、それ以上にリストラ業務に携わった心の問題を話すことができたことにあるのではないかと思います
初対面の講師に当時の心の苦しみを吐露するために結構な時間を要しました
再就職支援はハウツー伝授も大事ではあるが、求職者一人ひとりへのメンタルを含めての個人的な問題に対するアプローチも大事であると思います