実習でもっとも心に残ったこと:山辺専攻科13期生

山辺専攻科13期生
実習でもっとも心に残ったこと


「Sさん、あなたがいてくれて、よかった」

患者さんが退院する日、頂いた一言だ。

私は今回、初めて女性の患者さんを受け持たせていただいた。

これまではずっと男性で、自分から話をしてくれる人ではなかった。

受け持ち患者を決めるとき、女性は1人だけだったが、チームメンバーは配慮してくれて、私は女性の方を受け持つことができた。

これまで、男性を受け持って、コミュニケーションに困ったことが何回かあったので、女性となら、うまくコミュニケーションをとれるんじゃないかな、と思っていた。

看護師さんと一緒に、患者さんにあいさつをしにいった。

「初めまして ○○学校のSです、よろしくお願いします」(^-^)ドキドキドキドキ

「あ、こんにちは、よろしくお願いします」(´ー`)

ベットから起き上がり、緊張しているのか表情は固く、警戒されているような印象を受けた。

コミュニケーション、大丈夫かな・・・確かに女性全員とコミュニケーションを円滑にとれるわけじゃないけど、これからたくさん関わって、仲良くお話をしたいな、と思った。

 

それから毎日、患者さんとお話した。家族のこと、病気のこと、性格のこと、友達のこと・・・もちろん看護過程をするうえでの情報収集は大切だけど、患者さんとお話する時間はすごく楽しかった。

(本当はいけないけど)冗談が好きな私は、時々患者さんに冗談を言った。最初は、

「あなた、兄弟はいるの?」「はい、姉と、兄です」「お姉さんがいるのね、きっと、あなたのようにかわいいんだろうね(^◇^)」「…Uさん、姉より、私のほうが、かわいいです!!!(`・ω・´)キリッ」(冗談通じるかな…)

「(゚д゚)!……ふふふ笑そうだね、Sさんのほうかわいいよね笑」

(冗談通じた・・・!)「へへへ〜冗談ですよ〜笑」

そんな冗談を言って、患者さんと一緒に笑っているのが、すっごく楽しかった。

(実際 奥二重の姉には勝ってると思ってるけど)

 

患者さんは手術が終わり、QOL拡大のため、病棟内歩行を行っていた。

「Uさん、今日も一緒にお散歩行きませんか。歩きながら、お話ししましょう」

「そうだね(^^」

ゆっくり歩きながら、患者さんの娯楽の話、私の父がデブで困ってる話、早く甥姪がほしい話、・・・・関係ない話をたくさんした。

「あなたと話してるの、すっごく楽しい。あなたでよかったわ」

そういって、私の手をにぎった。とてもうれしかった。「私も、Uさんとお話できるのがすごく楽しいです」うれしさが伝わってほしくて、めいいっぱい微笑んだつもりだけど、Uさんを見つめると、さみしい気持ちになった。

「もうすぐ退院ですね。お気をつけてくださいね・・・」

「うんありがとう。Sさんありがとう・・・」Uさんは涙ぐんでいた。それにつられて、私も涙を流してしまった。

そして退院の日、Uさんは息子さんと退院の準備をしていた。

「Uさん、退院おめでとうございます」「Sさん・・・今まで、ほんっとにありがとうね。とっても感謝しています。」この間みたいに、Uさんは涙ぐんでいた。

(あああまた私まで泣いちゃうじゃないかあ…)

「Sさん、あなたがいってくれて、ほんっとによかった。

ほんっとに、ほんとうに、ありがとう。」

私の目を見て、真剣な目で、たくさん、ありがとうをいただいた。

私はただUさんとお話するのが楽しかった。Uさんも、私と話をすることが楽しいと思ってくださったみたいで、これからもコミュニケーション頑張ろうと思えた。

 

Uさーーん、元気におすごしですかーーーー!

 

 

 


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